
【コラム】フランキーさんとの出会い。オーストラリア留学、いいぞ。
今年の夏、7〜8月には新たな留学プログラムを開始する。
力を入れたのは、ケガ防止や走り方に特化したトレーニングだ。新たに外部スタッフとして提携を結んだ甲谷洋祐さん(ボンド大ラグビークラブS&Cコーチ)のセッションが加わった。
甲谷さんはかつてバレーボール女子日本代表のトレーナー、ストレングスコーチを務め、五輪には2回帯同。うち2012年のロンドンで、チームは銅メダルを獲得した。
現在は、ボンド大のラグビークラブでは男女、今年からは女子ネットボールクラブも指導している。
長く女子チームを指導する中で着目してきたのは、女性アスリートにおける膝の前十字靭帯のケガだ。
女性は男性に比べて骨盤が横に広く、筋肉や筋をコントロールできないと膝に負担がかかり、ケガに繋がりやすいという。
バレーボール女子日本代表のスタッフを務めていた期間も、膝のケガを未然に防ぐことは重要なファクターのひとつだった。
実際にネットボールクラブへの就任時も、チームの課題として同様のオーダーがあったという。
ラグビーでは、より激しい方向転換が求められる。
オフシーズンには、ヘッドコーチと甲谷さんで選手をピックアップし、走り方や方向転換のセッションを実施していた。
私が現地でパフォーマンスが高いと感じた選手の多くは、そのセッションの受講者だった。
中にはレッズでのプレー経験がある選手もいた。素人目に見ても、そのしなやかな走り方は周囲と大きな差があった。
フランキーさんとしても、特に日本でプレーする女子ラグビー選手にチャレンジしてほしい気持ちが強い。
「日本では女子ラグビー部やチームの新設が相次いでいると聞きます。せっかくラグビーを始めたのに、ケガで長期離脱…。これほどもったいないことはありません。現地のラグビーを体感して視野を広げてもらうのと同時に、ケガを未然に防ぐためのヒントを持ち帰ってもらいたいです」

