海外 2025.04.07

財政破綻のウスター・ウォリアーズが来季復帰へ。2部から再スタート。

[ 編集部 ]
財政破綻のウスター・ウォリアーズが来季復帰へ。2部から再スタート。
現イングランド代表SOのフィン・スミスらを生んだウスター・ウォリアーズ(Photo/Getty Images)

 2022年に財政破綻で活動を休止するまで英・プレミアシップに所属していたウスター・ウォリアーズが、3年ぶりに復帰することを4月3日に発表した。

 プレミアシップの下部にあたる「RFUチャンピオンシップ」は、2025-2026シーズンから新たなリーグとなる。新リーグは14チームで構成され、RFUチャンピオンシップの12チームに3部にあたるナショナルリーグ1の優勝チーム(リーグが定めた運用基準を満たすことが条件)を加える。
 そこに、ウスターも加盟する。

 ウスターは2022年9月、約600万ポンド(約9億7000万円/当時)の税金未払いにより、すべての大会の出場停止に。
 その後、全選手、スタッフの契約を解除され、約2500万ポンド(約40億5000万円/当時)の負債を抱えて倒産した。

 2022-23シーズンはウスターのほかに、ワスプス、ロンドン・アイリッシュ(ワスプスはシーズン中、ロンドン・アイリッシュはシーズン終了後)もリーグから脱退している。

 しかし、1871年創立の老舗クラブであるウスターは、ワスプスのオーナーでもある実業家のクリス・ホランド氏のもとで復活を遂げた。
 以前のオーナーが債権者に残した負債を返済することを、イングランド協会(RFU)に約束したという。

 選定委員会によると、ワスプスとロンドン・アイリッシュは昨年末時点で最低基準を満たしていなかった(ワスプスがリーグに加盟する場合、ホランド氏はどちらかの経営権を手放す必要がある)。

 ウスターはホームスタジアムはこれまでと変わらずシックスウェイズ・スタジアムを使用し、収容人数を1万2750人まで増やすとしている。
 また敷地内には、120室からなるホテルや立体駐車場、ゴルフ練習場、太陽光発電所などを建設する計画もある。

 ホランド氏は、「私たちは持続可能であり、このために長期的な計画を立ててきた」と強調した。

「非常にチャレンジングなプロセスで、まるで歯医者に通っているような3か月でした。その間、私たちの持続可能性とビジネスプランは何度もテストされました」

 新設リーグのチェアマンを務めるサイモン・ギルハム氏も、「非常に厳格なプロセスを経た。時には不公平に感じられたかもしれないが、私たちは彼らに一切の譲歩を許さなかった」と話した。

 なお新リーグのフォーマットなどは、まだ発表されていない。

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