財政破綻のウスター・ウォリアーズが来季復帰へ。2部から再スタート。

2022年に財政破綻で活動を休止するまで英・プレミアシップに所属していたウスター・ウォリアーズが、3年ぶりに復帰することを4月3日に発表した。
プレミアシップの下部にあたる「RFUチャンピオンシップ」は、2025-2026シーズンから新たなリーグとなる。新リーグは14チームで構成され、RFUチャンピオンシップの12チームに3部にあたるナショナルリーグ1の優勝チーム(リーグが定めた運用基準を満たすことが条件)を加える。
そこに、ウスターも加盟する。
ウスターは2022年9月、約600万ポンド(約9億7000万円/当時)の税金未払いにより、すべての大会の出場停止に。
その後、全選手、スタッフの契約を解除され、約2500万ポンド(約40億5000万円/当時)の負債を抱えて倒産した。
2022-23シーズンはウスターのほかに、ワスプス、ロンドン・アイリッシュ(ワスプスはシーズン中、ロンドン・アイリッシュはシーズン終了後)もリーグから脱退している。
しかし、1871年創立の老舗クラブであるウスターは、ワスプスのオーナーでもある実業家のクリス・ホランド氏のもとで復活を遂げた。
以前のオーナーが債権者に残した負債を返済することを、イングランド協会(RFU)に約束したという。
選定委員会によると、ワスプスとロンドン・アイリッシュは昨年末時点で最低基準を満たしていなかった(ワスプスがリーグに加盟する場合、ホランド氏はどちらかの経営権を手放す必要がある)。
ウスターはホームスタジアムはこれまでと変わらずシックスウェイズ・スタジアムを使用し、収容人数を1万2750人まで増やすとしている。
また敷地内には、120室からなるホテルや立体駐車場、ゴルフ練習場、太陽光発電所などを建設する計画もある。
ホランド氏は、「私たちは持続可能であり、このために長期的な計画を立ててきた」と強調した。
「非常にチャレンジングなプロセスで、まるで歯医者に通っているような3か月でした。その間、私たちの持続可能性とビジネスプランは何度もテストされました」
新設リーグのチェアマンを務めるサイモン・ギルハム氏も、「非常に厳格なプロセスを経た。時には不公平に感じられたかもしれないが、私たちは彼らに一切の譲歩を許さなかった」と話した。
なお新リーグのフォーマットなどは、まだ発表されていない。