坂手淳史[埼玉ワイルドナイツ/HO]が100キャップ達成。ラグビーを楽しむキャプテンが抱くチームへの想い。
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4月5日のNTTリーグワンD1第14節・埼玉パナソニックワイルドナイツ対トヨタヴェルブリッツは坂手淳史[埼玉WK/HO]と茂野海人[トヨタV/SH]が同時にトップリーグ/リーグワン通算100試合出場を達成した記念すべき一戦となった。
ワイルドナイツの坂手淳史キャプテンは、2016年に帝京大を卒業し当時トップリーグのパナソニックに入団、同年9月10日の第3節・近鉄戦で後半23分から途中出場し初キャップを得た。2019年度からはキャプテンに就任し、トップリーグ最終年度の2021シーズンとリーグワン初年度の2022シーズンで連覇を達成。31歳で迎えた今季も、3年ぶりの頂点を目指すチームの先頭を走りキャップを積み重ねてきた。
この日のメモリアルゲームは55-17で勝利し、ワイルドナイツはリーグワン移行後4季連続となるプレーオフトーナメント進出を確定させた。試合後に催されたセレモニーでマイクを握った坂手は、自身が享受してきたサポートへの感謝の想いを言葉に乗せた。
「この100キャップを取るにあたってたくさんの家族の支えがありましたし、今まで出会った方々にもたくさんお世話になって、今この日を迎えられていると思っています」
報道陣に改めて100キャップの感想を問われると自分自身の感情に留まらず、公式戦に先立ちこの日の午前におこなわれた坂手が出場していない練習試合に話題が及んだ。
「たくさんお祝いしてもらいましたし、今週始まった時から試合までにもたくさんチームメイトからも声をかけてもらったので、本当にうれしかったです。それと同時に今日のプレー、練習試合も含めて、今日のAグラウンドでのゲーム(公式戦)も含めて、みんなのやっていること、やる気であったりとか自分たちのメンタリティがすごくいいところにあったので、そこも本当によかったです。うれしいなと思います」と語り、自身が長年かけて達成した節目の偉業と同じレベルでチームの仕上がりを喜んだ。
ラグビープレーヤーとして飽くなき向上心を持ち、パフォーマンスでもチームを牽引する坂手が個人としてこれから伸ばしていきたいスキルについてはこのように答えている。
「全部ですよ。ボール持った時にもっとゲインしたいですし、ディフェンスの中で効果的なタックルをやっていきたいですし、そういうことをコミュニケーション取りながら、周りを動かしながらやっていきたいと思っています。だから伸ばすところばかりで。ラグビー、楽しいっすね」
クライマックスに向け佳境を迎えたシーズン。常にラグビーを楽しむキャプテンが、高いスタンダードを示すチームメイトと共にリーグワンを突き進む。