ライバル「早慶」が手を携えて復興ボランティア。石川・能登

ライバル同士が手を携え、復興ボランティアに励んだ。
2025年3月16日、現役・OB選手による能登復興祈念試合「ALL早稲田大学vsALL慶應義塾大学」が、石川県の金沢ゴーゴーカレースタジアムで開催された。能登半島地震の復興祈念試合として関西ラグビー協会が主催し、会場では被災地への募金活動も行われた。
観客7120人が見守った雨中戦は、前半2分に先制した慶大が17-7で前半をリード。後半は早大が2トライを奪うなどしたが、慶大が30-21で振り切った。
その試合の前日、両校の関係者の姿が、石川県輪島市の黒島地区にあった。
早稲田大学と慶應義塾大学——昨年に第101回を迎えた「早慶戦」を繰り広げるライバル同士。
そんな両校の関係者有志が、3月15日(土)、輪島市黒島地区でビーチクリーン(海岸清掃)を行った。これは慶大からの呼びかけに早大が賛同して実現したもの。
主催は「スポーツを止めるな」。15人制男子日本代表のチームディレクター補佐で、元日本代表主将の廣瀬俊朗さんが共同代表理事を務める一般社団法人だ。
ビーチクリーンには両校OBのほか、慶大からは今季も指揮を執る青貫浩之監督、マネジャー、現役・OB部員家族も参加した。慶大OBで、主催した「スポーツを止めるな」の最上紘太共同代表理事は現場で衝撃を受けたという。
「地震により地盤が隆起して、突如数百メートルのビーチが出現した場所だと説明を受け、自然の力に驚愕しました。次々に押し寄せる波で滞留ゴミがものすごいことになっていて、地域住民の方だけでは対応が難しいことがよく分かりました。今回、僕らで1トン以上は廃棄できたと思います。大型のゴミも多く、青貫監督は大活躍でした」
「今回、早慶両校の関係者が一緒に活動したことは本当に意義深いですね。復興祈念試合もまさに両校の想いで実現していますが、ビーチクリーンの現場も同様でした。心を結集してワンチームで困難に打ち勝つ、まさにラグビーの精神が宿っていました」(最上共同代表)
コロナ禍でSNSアピール運動「#ラグビーを止めるな」を展開した通称「スポ止め」は、現在、災害復興への想いを持ったスポーツ関係者と被災地をつなぐ「災害支援活動」も実施している。
支援活動の柱として、「被災地支援アクション」と「被災地の現地発信」の2つを掲げ、一過性にとどまらない中長期的な支援を実現するとともに、今後の災害に備えた支援事例の蓄積を目指す。
今年3月には、石川県と能登支援に関する包括協定を締結。官民が連携した支援体制を整えた。
「被災者の声を聞く中で、スポーツができることもたくさんあると感じました。能登の役に立てるネットワークを築き、中長期で支援していきます」(最上共同代表)
元日本代表主将である廣瀬共同代表は「自分たちがハブとなりながら、県外の人だけでなく、被災地に近い石川県内の人も関わっていけるような継続的な取り組みを支援したいです」と能登支援への想いを語った。
スポーツに出来ること。ラグビーの“楕縁”に出来ること。その可能性をこれからも追求していく。
◎能登復興祈念試合「ALL早稲田大学vsALL慶應義塾大学」メンバー
<ALL早稲田大学>
PR山口湧太郎
HO清水新也
PR新井瑛大
LO前田知暉
LO鏡鈴之介
FL永嶋仁
FL萩原武大
NO8村田陣悟
SH清水翔大
SO久富連太郎
WTB今駒有喜
CTB島田隼成
CTB森田倫太朗
WTB安部勇佑
FB山下一吹
【リザーブ】峨家直也、勝矢紘史、原幹司、藤井将吾、小松輝也、坪郷智輝、細川大斗、島本陽太、吉岡麟太朗、三浦称児、髙栁壮史、中村喜徳、小野史裕
<ALL慶應義塾大学>
PR松岡勇樹
HO中山大暉
PR吉村隆志
LO相部開哉
LO浅井勇暉
FL川合秀和
FLシュモック オライオン
NO8今野勇久
SH上村龍舞
SO中村大地
CTB三木海芽
CTB三木亮弥
WTB佐々木隼
WTB鬼木崇
FB沖洸成
【リザーブ】安田裕貴、成田薫、岡広将、中矢健太、髙武俊輔、冨永万作、小城大和、鎌形正汰、村田紘輔、廣瀬瞭


