【リーグワン】首位攻防戦は東芝ブレイブルーパス東京が勝利!埼玉ワイルドナイツを42-31で破り、首位に立つ。

■NTTリーグワンD1第12節・3月22日@秩父宮ラグビー場(東京)
【BL東京 42-31 埼玉WK】
昨季の決勝カードで、第8節では28-28で引き分けた埼玉パナソニックワイルドナイツ×東芝ブレイブルーパス東京の首位攻防戦。1か月半後の再戦は42-31でブレイブルーパスが制した。
先制トライは前半4分。中盤でPKを得たブレイブルーパスが敵陣深くに攻め込む。CTB眞野泰地がゲインを勝ち取りモメンタムを生むと、SOリッチー・モウンガがオフロードパスでFLシャノン・フリゼルにラストパスを送った(7-0)。
ブレイブルーパスは8分にSO山沢京平にPGを許すも、その3分後に再び好機を作る。自陣からのアタックで左サイドをWTB森勇登が突破。最後はサポートしたSH杉山優平がトライゾーンにグラウンディングしたが、TMOの判定でタックル成立後のプレーとされトライは認められなかった。
その後は攻守に渡って何度も会場が沸く好プレーが互いに繰り広げられる中、前への推進力が光ったブレイブルーパスが再び抜け出した。
27分、ハーフウェイラインのラインアウトからのアタックで、2フェーズ目にWTB森がラインブレイク。エッジを駆け抜けたHO原田衛が左隅にフィニッシュした。
続く33分にはLOジェイコブ・ピアスのスティールからチャンスを生み、FL佐々木剛のゲインから最後はPR小鍜治悠太が1人を振り切ってポール下に飛び込む。21-3とリードを広げた。
対するワイルドナイツの反撃は前半終了間際。粘りのアタックで18フェーズ目にLOルード・デヤハーが押し込んだ。
21-10で前半を終えるかと思われたが、ブレイブルーパスは攻め手を緩めなかった。相手のキックオフキャッチミスを見逃さず、CTBロブ・トンプソンが力強いランでトライラインに迫り、最後はSH杉山がトライゾーンに入った。FB松永拓朗のゴールも決まり、28-10でハーフタイムを迎えた。
大きくリードされたワイルドナイツだったが、後半は最初にスコアする。9分、スクラム起点のアタックでCTBダミアン・デアレンデが突破、最後は前半34分から途中出場のPRクレイグ ・ミラーが押し込んだ。
15分にはブレイブルーパスにラインアウトモールで再びリードを保たれたが(17-35)、その後は猛攻を仕掛ける。敵陣での15フェーズに渡るアタックこそ防がれるも、25分にゴール前スクラムからNO8大西樹が脇を突いた(24-35)。直後には連続のキックチャージでプレッシャーをかけた。
しかし、この日はパスに精彩を欠き、自陣ゴール前でボールを手放す。32分、途中出場のSH小川高廣にラック脇を突かれ、24-42と大勢を決した。
最後に与えた失トライでボーナスポイントこそ逃したが、首位攻防で勝利を手にしたブレイブルーパスはワイルドナイツの勝ち点45を2つ上回り首位に。
リーチ マイケル主将は「僕らにとっては非常に大きい勝利ですが、強くしていかなければいけないところは強化してシーズン終盤に向けて仕上げていきたい」と語り、「今週のフォーカスはディシプリンとエクスキューション。良くできたと思います。規律を守って、ラインアウトでは相手にきれいなボールを与えなかったと思う」と試合を振り返った。
前節の静岡ブルーレヴズ戦も敗れたワイルドナイツにとって、リーグ戦での連敗は2005年12月以来(ワールド→ヤマハに連敗)。
ロビー・ディーンズ監督は「明らかにわれわれが臨んだ結果にはなりませんでした。相手の勝利に貢献してしまった。セットピースの精度が低く、ボールを持たなければ勝てないということを痛感しました」とコメントした。