【スーパーラグビー】ドゥルアとモアナがNZ勢を下して共に今季初勝利。AU対決はワラターズが快勝。

「スーパーラグビー・パシフィック2025」第4節は3月8日に3試合がおこなわれた。フィジアン・ドゥルアがチーフスに、モアナ・パシフィカがハリケーンズに勝利し、共に今季初勝利を手にした。ワラターズはフォースとの東西オーストラリア対決で快勝した。

【フィジアン・ドゥルア 28－24 チーフス】
＠チャーチルパーク（ラウトカ）


　今季3戦全敗のフィジアン・ドゥルアと3戦全勝のチーフスが、大雨降り注ぐラウトカで対戦。前半3分、チーフスがラインアウトモールから先制トライを奪い、26分にもラインアウトを起点に右中間を押し込んだNO8ジミー・トゥポウのトライでリードを広げた。ドゥルアは2PGを返し、12－6のチーフスリードで前半を折り返す。

　後半3分、ドゥルアはフェーズを重ねて前進しNO8メリ・デレナランギが中央にトライ（G）をマークし逆転するが、チーフスは7分にWTBレロイ・カーターの前方へのキックに反応したCTBアントン・レイナートブラウンがボールをキャッチしながらトライゾーンに流れ込み、再びリードを戻す。（17－13）

　雨の弱まりと共にチーフスのペナルティを誘いながら前進するドゥルア。20分に左サイドでの展開からFBヴアテ・カラワレヴがトライラインを割る。さらに26分にキックカウンターからラインブレイクしたWTBポニパテ・ロンガニマシが中央にトライ（G）を決めて8点のリードを奪った。

　その後もテリトリーで優位に立つドゥルアは78分のPG成功で勝利を決定づける。チーフスはラストプレーでLOトゥポウ・ヴァアイの1本を返したが、今季初黒星。ドゥルアは対チーフス戦と今季の初勝利を手にした。

【モアナ・パシフィカ 40－31 ハリケーンズ】
＠ノースハーバー・スタジアム（オークランド）


　今季モアナ・パシフィカに加入したアーディー・サヴェアが、古巣ハリケーンズとの初対戦の時を迎えた。序盤から圧を高めたハリケーンズは前半16分に敵陣22mライン内中央のスクラムからNO8ブレイドン・イオセが単騎で持ち込み先制トライ（G）をマークするが、モアナは19分にラインアウトモールからのドライブでトライ（G）、同点に追いつく。

　ハリケーンズは23分に負傷明けの復帰戦となったFBルーベン・ラヴがトライゾーン左スミに飛び込み勝ち越すが、モアナは29分に右ラインアウトから中央に展開しNO8セミシ・トゥポゥ=タエリアが逆転のトライ（G）をマーク。14－12のリードでハーフタイムを迎えた。

　後半開始早々の1分、前方へのキックをモアナのWTBカイレン・タウモエフォラウがトライゾーンで抑え込み、さらに4分にキックカウンターからFLミラクル・ファイランギが左中間にトライ（G）。18分にもラインアウトモールからのトライ（G）で得点を重ね、23点のリードを奪った。（35－12）

　ハリケーンズはここから3トライを返すもビハインドは覆せず。40－31でモアナ・パシフィカが今季初勝利を挙げた。サモア代表FLミラクル・ファイランギは3トライをマークする活躍を見せた。モアナがNZのチームに勝つのはこれが2度目で、2022シーズンのハリケーンズ戦以来の白星。

【ワラターズ 34－10 フォース】
＠アリアンツ・スタジアム（シドニー）


　2戦全勝のワラターズと2勝1敗のフォース、好調のオーストラリア勢同士がシドニーで対決。前半8分にワラターズがトライライン前中央のスクラムから右に大きく展開し、WTBマックス・ジョーゲンセンが右スミに飛び込み先制。

　フォースは21分に左サイドのアタックからFLカルロ・ティッツァーノが押し込み同点とするが、ワラターズは30分のFLロブ・リオタが左サイドでトライラインを割り、さらに34分にインターセプトからマックス・ジョーゲンセンが2本目のトライをマークし、スコアを15－5とした。

　後半も流れをつかむワラターズは14分に左サイドを突破したWTBダービー・ランカスターのトライ（G）で追加点。その後も2トライ1ゴールを重ねて80分で34点を奪った。34－10で快勝したワラターズが無敗をキープし今季3勝目を挙げた。