各国代表 2025.02.28

アイルランド代表の偉大な3人が揃って引退。ピーター・オマーニー、キアン・ヒーリー、コナー・マレー。

[ 編集部 ]
アイルランド代表の偉大な3人が揃って引退。ピーター・オマーニー、キアン・ヒーリー、コナー・マレー。
左からオマーニー、ヒーリー、マレー(Photos/Getty Images)

 2月27日、アイルランド協会が同国に多大な功績を残した3人、FLピーター・オマーニー、PRキアン・ヒーリー、SHコナー・マレーの引退を発表した。
 シックス・ネーションズを最後に、揃ってグリーンのジャージーを脱ぐ。

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 アイルランド代表のキャプテンも務めたオマーニーと、同代表の最多キャッパーであるヒーリーは、2024-2025シーズン終了後に現役を引退する。
 一方のマレーはシーズンが終わる7月にマンスターとの契約が切れ、海外でのプレーを模索するという。

 3人はいずれも代表で100試合以上出場し、シックス・ネーションズでは実に5度のタイトルとそのうち2度のグランドスラムに貢献した。

 35歳のオマーニーは2012年にイタリア戦で代表デビュー。以来112キャップを重ね、2015年から3度のW杯にも出場した。今季のシックス・ネーションズでも第2戦から2試合連続で先発している。

 また、卓越したリーダーシップを備え、高校やU18、U20アイルランド代表、マンスター、フル代表、そして2017年にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(NZ遠征)のキャプテンも務めた。

 クラブはマンスター一筋で193試合に出場、2度のタイトル獲得にも貢献した。

 ルースヘッドのヒーリーは、2009年にオーストラリア戦でデビュー。2011年から3度のW杯に出場し、2013年にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの豪州ツアーに参加している。

 昨年11月のオーストラリア戦ではブライアン・オドリスコルの持つ133キャップを抜き、同代表の最多キャップ記録を更新。37歳となった現在は、136までその数字を伸ばしている。今大会は開幕節から2試合控えから出場した。

 レンスターでも最多出場記録保持者(287試合)で、欧州チャンピオンズカップを4度、ユナイテッド・ラグビー・チャンピシップを前身も含めて7度制している。

 35歳のマレーは2011年にフランス戦で代表デビューを果たし、積み重ねた123キャップは同代表で4位の多さだ。
 2011年から4度のW杯出場、2013年から3度のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのメンバーにも選出された。

 マンスターでは199試合に出場し、2度のタイトルを獲得している。

 アイルランド協会のデイビッド・ハンフリーズ パフォーマンスディレクターは、「アイルランドラグビーへの素晴らしい貢献に感謝したい。言うまでもなく、彼らはアイルランドラグビーだけでなく、アイルランドスポーツのレジェンドであり、15年以上に渡ってアイルランドラグビーの成功に大きな影響を与えてきた」と称えた。

 全勝中のシックス・ネーションズは残り2試合。3月8日にフランスと、15日にはイタリアと対戦する。グランドスラム達成で、有終の美を飾ることはできるか。

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