【スーパーラグビー】ハイランダーズとワラターズが接戦を制す。モアナとドゥルアは共に今季未勝利。
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「スーパーラグビー・パシフィック2025」第3節は各地域の伝統やアイデンティティをテーマにした「カルチャーラウンド」として開催される。2月28日はハイランダーズ対モアナ・パシフィカ、ワラターズ対フィジアン・ドゥルアの2試合がおこなわれた。
【ハイランダーズ 31-29 モアナ・パシフィカ】
@ノースハーバー・スタジアム(オークランド)
今季初のモアナ・パシフィカのホームゲーム。モアナは2004年のパシフィック・アイランダーズをモチーフにしたジャージーで試合に臨んだ。
前半2分、ハイランダーズが左サイドのラインアウトを起点に右に展開し、SHネイサン・ヘイスティーのトライ(G)で先制。7分にもPGを決めて10点を先行する。モアナはFW戦で押し込み11分にPRシオネ・マフィレオがトライゾーンにグラウンディング。15分にも中央で圧をかけながら右に回してFBウィリアム・ハヴィリがトライ、同点に追いついた。
31分にハイランダーズのWTBケイリブ・タンギタウがインターセプトから約90メートルを走りきるトライ(G)で勝ち越すと、さらに2トライ2ゴールを重ねて31-10のリードで前半を折り返した。
後半6分、モアナのキャプテン、アーディー・サヴェアがハーフウェイライン付近でハイボールをキャッチしそのまま走り抜けて1トライ返す。
25分にもフィジカルで深い位置まで押し込みながら左へ展開しFBウィリアム・ハヴィリが2本目のトライ(G)をマーク。35分にNO8セミシ・トゥポゥ=タエリアがトライライン前でラインブレイクし2点差に迫るも、ハイランダーズは以降の時間を耐え31-29で勝利。今季2勝目(1敗)を飾った。
敗れたモアナは7点差以下の敗戦でボーナス1ポイントを獲得したものの、今季未勝利の3連敗を喫した。
【ワラターズ 29-24 フィジアン・ドゥルア】
@アリアンツ・スタジアム(シドニー)
前半11分、ワラターズのコンテストキックが乱れ、フィジアン・ドゥルアのWTBポニパテ・ロンガニマシが拾ったボールをトライゾーンまで持ち込む。コンバージョンも決めて7点を先制した。ワラターズも14分にラインアウトを起点にNO8ランギ・グリーソンがポール左に押し込んでトライ(G)。同点に追いつく。
ドゥルアは17分にWTBヴアテ・カラワレヴがトライゾーン右スミに飛び込んで5点勝ち越すが、ワラターズは26分のPGで迫る。さらに37分に前方へのキックをWTBマックス・ジョーゲンセンがプレッシャーをかけ、トライゾーンにこぼれたボールをNO8ランギ・グリーソンが押さえてトライ(G)。17-12の5点リードで折り返す。
後半4分、ラインアウトモールからのトライでワラターズが追加点を奪うも、16分にLOマイルズ・アマトセロが連続反則でイエローカードを受ける。数的不利の間、21分にドゥルアのWTBポニパテ・ロンガニマシがジャージーを引っ張られながら左スミに飛び込みトライ(G)。さらに26分のラインアウトモールからのトライでドゥルアが逆転した。(24-22)
ビハインドとなったワラターズは終盤に圧力を高め、トライライン前のモールアタックがペナルティトライとなり38分に再逆転に成功。29-24で勝利し、シーズン2勝目となった。ボーナスポイントを得ながら敗れたドゥルアは3連敗。