【リーグワン】三菱重工相模原ダイナボアーズが3試合ぶりの白星掴む。ヴェルブリッツの猛追振り切る。
■NTTリーグワンD1第7節・2月9日@ギオンスタジアム(神奈川)
【相模原DB 44-40 トヨタV】
互いに連敗で迎えた三菱重工相模原ダイナボアーズとトヨタヴェルブリッツの一戦。3試合ぶりに勝利を掴んだのはダイナボアーズだった。
ダイナボアーズは試合立ち上がりからエンジン全開。2分にLOエピネリ・ウルイヴァイティのキックチャージを起点にSOジェームス・グレイソンが右隅に飛び込むと、5-7で迎えた12分には前節で課題となったスクラムで相手のペナルティを誘い、まもなくCTBマット・ヴァエガが突破した。
ヴァエガは6分後にも力強いランで抜け出してトライ。23分には相手のキックミスを逃さず、敵陣ゴール前スクラムからFL吉田杏がトライラインを越えた。
さらに、ヴェルブリッツが自陣でのハンドリングエラーを繰り返している間に、SOグレイソンの45メートルPGと2トライを加えた。
前半終了間際にトライを許したが、41-14と大量リードでハーフタイムを迎えた。
巻き返しを図るヴェルブリッツは、後半の立ち上がりにCTBジョセフ・マヌの突破やWTBシオサイア・フィフィタの鋭いタックルを起点に2トライを返す。
16分にグレイソンのPGを許して28-44とされた24分には、自陣からの連続攻撃でWTBフィフィタが左隅にフィニッシュ。さらにその4分後にはWTB髙橋汰地の突破を起点に40-44と4点差まで迫った。
勝敗がどちらに転ぶかわからない展開は試合終了間際まで続いた。
30分過ぎにはダイナボアーズの42フェーズに渡るアタックを凌ぐ。FL奥井章仁が自陣ゴール前で値千金のスティールで終わらせた。
しかし、攻撃に転じて敵陣深くで12フェーズを重ねるも、最後は落球からターンオーバー。ヴェルブリッツの3連敗を知らせるホーンが鳴った。
スティーブ・ハンセンHCは「前半はわれわれの本来の姿ではありませんでした。非常に残念です。後半はいいラグビーを展開できましたが、越えるべきハードルが高過ぎました」と肩を落とした。
連敗を抜け出したダイナボアーズのグレン・ディレーニーHCは「前半は自分がこのチームが来てから一番いいラグビーを見せてくれました」と笑顔。「風下の状況下でターンオーバーやペナルティを取った後にミスをしてしまった。勢いを取り戻すチャンスをものにできるかどうかが今後の鍵になる」と反省も忘れなかった。