【リーグワン】ブレイブルーパスが開幕3連勝! スティーラーズの追撃を6点差で振りきる。
扇の要であるSOリッチー・モウンガを欠く布陣でも、前年度王者は強かった。1月5日に味の素スタジアムでおこなわれたリーグワンのディビジョン1第3節。ホストの東芝ブレイブルーパス東京がコベルコ神戸スティーラーズに32-26で勝利し、開幕3連勝を飾った。
立ち上がりから重量感あるコリジョンが連続する中、先に主導権を握ったのはブレイブルーパスだった。開始5分、相手陣22メートル線付近のラインアウトを起点にしたアタックでCTBセタ・タマニバルが先制トライをマークすると、13分には力強い連続攻撃で相手の反則を誘発。SO松永拓朗が正面約40メートルのPGを通し、10-0と先行する。
スティーラーズも21分に相手陣ラインアウトからBKのラインアタックでスペースを作り出し、右大外をWTB山下楽平が走りきって右隅にフィニッシュ。5点を返したが、ブレイブルーパスは直後の25分にCTBタマニバルの防御裏へのショートパントを追ったWTB 桑山淳生が左コーナーに押さえ、ふたたびリードを広げる。
31分にはテンポのいい攻撃でペナルティをもぎ取り、SO松永のショットで3点を追加。その5分後、スティーラーズにゴール前ラインアウトから近場を崩されHO ジョージ・ターナーのトライを許したものの、20-12で前半を折り返した。
後半は一転して膠着した展開となり、どちらも点数を伸ばせないままジリジリと時間が過ぎていく。そうした中、ようやくスコアボードが動いたのは28分だった。
ブレイブルーパスが自陣22メートル付近のスクラムから果敢にアタックを仕掛け、SH杉山優平→FBマイケル・コリンズでショートサイドを突破。そのままNO8リーチ マイケル→WTBジョネ・ナイカブラとつながり、ナイカブラが右コーナーに飛び込む。
このトライをきっかけにふたたびゲームが動き始め、35分にスティーラーズがLO ワイサケ・ララトゥブアのトライとSO李承信のゴールで6点差に詰め寄れば、ブレイブルーパスも37分にターンオーバーからナイカブラがポスト下へ駆け抜けて引き離す。
さらに直後の38分、スティーラーズはマイボールのキックオフを確保するや懸命に攻撃を継続し、WTB松永貫汰が左中間へ。李が角度のあるゴールを決め、ワンチャンスで逆転圏内の6点差と迫ったが、最後はスティーラーズが12フェーズまで攻撃を継続したところでブレイブルーパスがターンオーバーに成功し、32-26でフルタイムとなった。