【関東大学リーグ戦】東洋大がリーグ戦2位で2年ぶりの大学選手権出場決める
■関東大学リーグ戦・11月24日@熊谷ラグビー場(埼玉)
【東洋大 57-33 日大】
11月24日に熊谷ラグビー場で関東大学リーグ戦1部の最終節が行われ、東洋大が日大に勝利してリーグ戦2位となり、2年ぶりの大学選手権出場を決めた。
前年の最終節と同じ顔合わせとなった両者の対戦。東洋大は大学選手権出場のために、日大は入替戦回避のために、それぞれ勝たなければいけない一戦となった。
序盤はトライを取り合う展開となり、23 分までは日大が14―7とリードする。だが東洋大は、ここからの粘りと集中力が違った。粘り強いディフェンスで日大のミスを誘い、ペナルティを得る。日大WTBジョアペ・ナコのパワフルな前進も、CTB佐藤航大が体ごとぶつかり阻んだ。前半32分と43分にはゴール際のLOからモールを押し込み、トライを重ねて19―14と逆転。終了間際には、左右にピック・ゴーを繰り返しながら前進、FL森山海宇オスティンが抜け出してインゴールへ。26―14で前半を終えた。
後半、東洋大は安定したセットプレーを起点に、着実に得点を重ねていく。後半7分に22㍍付近の密集からSO天羽進亮がディフェンスのギャップを突いて走り込みトライ。16分には右オープンに展開したボールを受け取ったWTBモーリス・マークスがタッチライン際を走りインゴールへ。18分にはルーズボールを拾ったマークスが裏に抜けて、インゴールへと蹴り込んだボールを、猛スピードで駆け上がってきたFB坂本琥珀が抑える。その後もトライを重ねて、最終的には57―33でノーサイドを迎えた。
対する日大は、敵陣深くに入って得たトライチャンスを、自らのミスで手放してしまう場面が何度かあった。FWリーダーのHO西岡昴は「セットプレーで安定しなかったことが取り切れなかった要因だったと思う」と試合を振り返った。ただ、力強いボールキャリアーの突破から短いパスでつなぎ、トライを決めることもできた。「日大はボールキープをすればしっかり点が取れるチーム。マイボールの時間を増やすことを意識していきたい」と、入替戦に目を向けた。
東洋大は前節、積極的に前に出てきた立正大に対して受けに回り、ペナルティを多くとられて敗北。キャプテンのPR笠巻晴太を中心に、その原因を一つひとつ修正して臨んだ。「今日までにすべてを修正して臨めたことが良かった。気持ちでも勝ることができました。とにかく体を当て続けようということをみんなが最後までやりきってくれた」。
大学選手権出場は2年ぶりとなる。東洋大の福永昇三監督は「しっかり準備をして、あくまで挑戦者として、一戦一戦を大事に戦っていきたい」と意気込みを語った。
<次戦日程>
・12月14日(土)東洋大vs関東大学対抗戦A4位@秩父宮(大学選手権3回戦)
・12月15日(日)日大vs専大@熊谷