フランスがNZとの1点差の激闘を制す。オールブラックスに3連勝。
■オータム・ネーションズシリーズ(ANS)
/11月16日@スタッド・ド・フランス(サン・ドニ)
【フランス 30-29 ニュージーランド】
日本代表戦2試合を含む「オータム・ネーションズシリーズ」
全21試合をWOWOWでライブ配信(アーカイブ配信あり)
前週、日本に大勝した世界ランキング4位のフランス代表が、ANSでイングランド、アイルランドに連勝しランキングを2位に上げたニュージーランド代表“オールブラックス”と対戦。フランスが勝利した昨年のW杯開幕戦と同じカードが、同じ舞台で1年越しで実現した。
前半7分にフランスがPGで3点を先制した直後、NZは9分にオフロードでボールをつなぎ、リザーブから途中出場したFLピーター・ラカイが左中間に飛び込んでテストマッチ初トライをマークした。SOボーデン・バレットがコンバージョンも沈めて序盤で4点のリードを奪う。(7-3)
ここから互いにペナルティが重なる時間が続いた後、NZは27分に相手ボールのスクラムから出たボールをSHキャム・ロイガードが奪ってトライ(G成功)、7点を追加した。
追い上げるフランスは32分に初キャップのFBロマン・ビュロスがタックルを受けながらインゴールに飛び込んだ。SOトマ・ラモスもゴールを決めて7点を返した。(10-14)
前半の残り時間でPGを1本決めたNZが7点リードでハーフタイムを迎えた。(17-10)
後半4分、フランスはラインアウトモールからのトライ(G)ですぐ同点に追いついた。続けて11分にターンオーバーからキックして前方に転がったボールを、WTBルイ・ビエル=ビアレが驚異的なスピードで拾ってトライ(G)、逆転に成功した。(24-17)
ビハインドとなったNZ。トライは奪えないながらも、後半途中から出場したFBダミアン・マッケンジーのPGで追い上げる。35分のショット成功で29-30の1点差に迫るも、フランスの圧力あるディフェンスにラインを下げられてフルタイムに。1点差の激闘をフランスが制し、同一カード3連勝と両チームのテストマッチで競う「デーブ・ギャラハー・トロフィー」の防衛を決めた。
次週、22日にフランスはアイルランドに3点差まで迫ったアルゼンチンを迎える。敗れたNZはトリノに飛び、23日にイタリアと対戦する。