【関西大学リーグ】天理大が関西学院大との接戦制す。摂南大は関西大破り、今季初勝利。
■関西大学Aリーグ・11月10日@鶴見緑地球技場
【天理大 28−15 関西学院大】
関西春季トーナメントでは関西学院大が天理大を破ったが、半年後の再戦は天理大が勝敗をひっくり返した。
後半3分までに7-15と8点差をつけられたがそこから逆転、タイトなゲームを制した。
序盤は天理大が攻め立てた。何度も敵陣深くに入ったが、HO平生翔大主将のジャッカルなど相手の堅守と、度重なるラインアウトでのミスでスコアボードを動かせなかった。
相手に攻撃権が移った21分には、ペナルティを3点(PG)に変えられた。
その6分後には相手のBKに華麗に崩された。0-8とされた。
その後もHO寺西翔生のジャッカルを起点にチャンスを作るも、今度はPR大塚壮二郎のジャッカルに阻まれ、ラインアウトのミスは続いた。
それでも粘り強く攻め続け、前半終了間際にようやくWTB藤原竜之丞のゲインから最後はFW戦を制した(LOアリスター・サウララのトライ)。
7-8で迎えた後半には、再び関西学院大BKのカウンターアタックに翻弄され、WTB山本快に左タッチライン際を攻略された。
ゴールも決まって7-15、この日最大の8点差をつけられた。
しかし、天理大の気は落ちなかった。この日、怪我から復帰したFL太安善明らがしきりに仲間を鼓舞。
点差を離された3分後の5分にラインアウトモールを押し込んで再び1点差とすると、11分には自陣深くから大胆に仕掛け、CTB和田雄翔のトライまで繋ぎ切った。
以降、追加点はなかなか奪えなかったが、FL川越功喜のジャッカルやLOサウララのラインアウトスチールなどで21-15のスコアを保った。
35分にラインアウトモールで28-15とし、決着はついた。
緊迫したゲームを振り返り、天理大の小松節夫監督は「疲れました」。
「アタックが素晴らしい関西学院大に対して、どれだけディフェンスできるかが焦点でした。早くセットして動き続ける、歩かないということを意識してやれたと思います。それでも2本取られましたが、競ったゲームをものにできたのは成長に繋がる」と話した。
敗れた関西学院大の小樋山樹監督は「非常に残念」と話すも、「同時に伸びしろを感じた」と前向きに捉えた。
「セットプレーの精度をまだ上げられると思うし、フィールドでももっと上手くやれることがたくさんあった。パフォーマンス自体そこまで良くなかった中でも天理とこういうゲームができて、まだ可能性があると感じた」
両校は翌週にそれぞれ近大、京産大と上位勢の戦いが続く。
<次戦日程>
・11月17日(日)天理大vs近大@神戸ユニバー
・11月17日(日)関西学院大vs京産大@神戸ユニバー