リトル、ボタ、エラスマスらがカテゴリAへ。国代表資格の条件変更に伴い、リーグワンがカテゴリAの要件改訂。
10月22日、リーグワンが日本代表資格を有する「カテゴリA」の要件を改定した。
これは、ワールドラグビーが8月13日に発表した『競技に関する規定第8条「国の代表チームでプレーする資格」』の改正に伴う。
ワールドラグビーはこの改正で、従来規定されていた「60か月(5年間)当該国に継続的に居住する」という要件をなくし、「60か月間継続して当該国の協会もしくはラグビー団体のみに登録」していれば、代表資格を得られるように変更した。
従来は継続居住を求められていたため、国外の滞在日数は年間62日以内と制限されていたが、これが撤廃された。
リーグワンでもワールドラグビーの改正に倣い、カテゴリAの要件からも「国外滞在日数の制限」がなくなった。
リーグ登録をおこなったシーズン開始日から48か月以上継続して日本ラグビー協会に選手登録していればカテゴリAとなれる(リーグワンでは代表資格要件よりも継続期間を12か月短くしている。従来の継続居住の期間も同様だった)。
負傷による母国での手術やコロナ禍での帰国といったやむを得ない理由なども含め、国外に63日以上、出てしまっていた選手にとっては再びカテゴリA、そして日本代表になるチャンスが復活したことになったのだ。
これにより、CTBマイケル・リトル(神戸S)やLOルアン・ボタ、LOデーヴィッド・ブルブリン(以上、S東京ベイ)、LOローレンス・エラスマス(浦安DR)らがカテゴリAとなる予定だ(リーグ申請中)。
ちなみに上記の選手たちと同様に、日本のクラブのみで5年以上プレーしながらこれまでカテゴリBだった、SOサム・グリーン(静岡BR)やCTBマット・ヴァエガ(相模原DB)、LOサム・ジェフリーズ(花園L)、LOジェイコブ・スキーン(BR東京)らは、リーグの改定前の規定においても、今季からカテゴリAの要件をクリアする予定だったそうだ。
今回の改訂によって、日本人選手の出場機会がますます減少するのではないかというメディアの指摘に対し、東海林一専務理事は「(国内の)普及・育成によりプラスになるような仕組み、(日本人)選手の出場が促進されるような仕組みを検討している」と回答。今後、カテゴリAをさらに細分化する可能性を示唆した。