【関西大学ラグビー】同志社大、立命館大、摂南大、関西大はすでに選手権出場の可能性消滅。上位勢同士激突の後半戦、プレビュー。
下位に沈む3校、摂南大、立命館大、同志社大は初めの4戦でいずれも全敗に終わった。下位2チームが進むBリーグとの入替戦回避を争う。
この3校の中で、好ゲームを続けていながら勝ち星に恵まれなかったのが摂南大だ。ヴィリアミ・サポイ主将をケガで欠く中での健闘である。
自陣からでも積極的にパスを繋いでいくアグレッシブなアタッキングラグビーはどのチームにとっても脅威だったが、スコア前のミスも多かった。
開幕戦で天理大に7-22と迫り、28-67で敗れた京産大戦では相手校の今秋の最多失点を記録させた。
近大戦でも後半途中まで勝敗の分からない試合を演じ、関西学院大戦では終盤に脅威の追い上げを見せてボーナスポイントを獲得した(38-42)。
4試合目を終えた瀬川智広監督は「望む結果とはならなかったが、残り3戦に活きる試合ができた」と話していた。
9年ぶりの入替戦回避を目指す(2020年度は入替戦実施せず)。
立命館大も、第2節に関西学院大をあと一歩まで追い詰める接戦(22-26)を演じた試合もあったが、苦しい前半戦となった。
春から課題のスクラムを強化し、その成果は見せていたが、今度は得点力不足に悩んだ。
京産大との第4節では勝負のついた終盤にようやく2トライを奪取。
「前半からエンジンをかけられなかった。自分の中では京産大のディフェンスのプレッシャーは想定内だったが、経験の少ないメンバーに良い声かけができなかった」と共同主将のSO山下真之介は悔やんだ。
2校が勝ち点1を得ているのに対して、勝ち点0で昨季に続き最下位に沈むのが同志社大だ。
第2節の天理大戦では後半の途中まで3点差まで迫っていたが、リードを広げられるとそれまでの緊張の糸が切れたように連続トライを許した。
テンポ良く球出しできれば流れるようなアタックを披露できる。しかし、その起点となるブレイクダウンで差し込まれるシーンが多く、一度受けに回るとエラーを重ねていた。
開幕節以降出場のないLO寺北亘佑主将に代わり、ゲーム主将を務めるSO村岡麟太朗は「残り3試合、死に物狂いで勝ちにいく。全員で来年に繋がるラグビーをしていきたい」と失意の中で語っていた。
一矢報いることができるか。