【関西大学リーグ】天理大は立命館大を後半突き放して快勝。近大は終了間際のトライでボーナスポイント獲得、摂南大破る。
■関西大学Aリーグ・10月13日@鶴見緑地球技場(大阪)
【近大 45−29 摂南大】
前週、関西大に逆転負けを喫した近大が、摂南大に苦しみながらも勝利を掴んだ。最終スコアは45-29。試合終了間際のトライで3トライ差をつけ、ボーナスポイントも手にした。
立ち上がりは互いに敵陣深くに入りながらスコアボードを動かせなかったが、前半6分、近大が先制した。
摂南大がラックからこぼしたボールを近大が拾い、WTB植田和磨を起点に自陣から仕掛ける。ハーフウェイラインを越えたところで、CTB嶋竜輝が左から右にロングキックを放ち、WTB植田が確保、そのまま走り切った。
摂南大もすぐに反撃する。自陣のラインアウトからファーストレシーバーのCTB公文毅京がタックラーを振り解いた。7-7と同点に追いつく。
16分には約30メートルのPGで逆転した。
しかし、その4分後にはラインアウトモールで近大が再びリードを奪うと、27分には自陣深くまで攻め込まれながらSO中村優太の好タックルで落球を誘い、拾ったCTB藤岡竜也が独走する。
31分には流れるようなアタックでパスを繋ぎ、最後はPR稲場巧がインゴールに入った。
前週の敗戦の要因となったペナルティをこの日も重ねた近大は、26-10から前半終了間際と後半の立ち上がりに連続トライを奪われ、4点差まで迫られる。しかし、ここから修正できた。
「前半でハイタックルを2個重ねてしまった。そこは絶対になくせる。チームとして以上に個人の意識の問題でした。(後半は)しっかり全員が責任を持ってプレーしてくれたと思います」とFL中村志主将。
10分には相手のキックミスを逃さず、右サイドをWTB植田が攻略した。
その3分後には再び相手のミスでこぼれたボールを拾い上げ、SO中村が独走トライ。以降、スクラムでも完全にドミネートし、ゲームを優位に進めた。
40分に1トライこそ許すも、6分とアナウンスされたロスタイムの間にスクラムで得たPKから攻め立て、ゴール前に上げたハイパントをWTB六川統和がキャッチ、SH竹山栄汰がゴールラインを越えた。
近大は2勝1敗で4位につけ、摂南大は3敗で7位に終わっている。
近大の中村主将は「先週は自分たちの思わない形で敗北してしまいましたが、まだまだ関西一の可能性はなくなっていない。あの負けは今後の一番のバネになる。切り替えるのも大事ですが、悔しさを忘れずに今日を迎えられました」と話した。
<次戦日程>
・10月20日(日)近大vs同志社大@静岡・エコパスタジアム
・10月20日(日)摂南大vs関西学院大@天理親里競技場