国内 2024.10.13
【関西大学リーグ】天理大は立命館大を後半突き放して快勝。近大は終了間際のトライでボーナスポイント獲得、摂南大破る。

【関西大学リーグ】天理大は立命館大を後半突き放して快勝。近大は終了間際のトライでボーナスポイント獲得、摂南大破る。

[ 編集部 ]
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攻守に体を張った近大LO楠大輝(撮影:早浪章弘)

■関西大学Aリーグ・10月13日@鶴見緑地球技場(大阪)
【近大 45−29 摂南大】

 前週、関西大に逆転負けを喫した近大が、摂南大に苦しみながらも勝利を掴んだ。最終スコアは45-29。試合終了間際のトライで3トライ差をつけ、ボーナスポイントも手にした。

 立ち上がりは互いに敵陣深くに入りながらスコアボードを動かせなかったが、前半6分、近大が先制した。
 摂南大がラックからこぼしたボールを近大が拾い、WTB植田和磨を起点に自陣から仕掛ける。ハーフウェイラインを越えたところで、CTB嶋竜輝が左から右にロングキックを放ち、WTB植田が確保、そのまま走り切った。

 摂南大もすぐに反撃する。自陣のラインアウトからファーストレシーバーのCTB公文毅京がタックラーを振り解いた。7-7と同点に追いつく。
 16分には約30メートルのPGで逆転した。

 しかし、その4分後にはラインアウトモールで近大が再びリードを奪うと、27分には自陣深くまで攻め込まれながらSO中村優太の好タックルで落球を誘い、拾ったCTB藤岡竜也が独走する。
 31分には流れるようなアタックでパスを繋ぎ、最後はPR稲場巧がインゴールに入った。

 前週の敗戦の要因となったペナルティをこの日も重ねた近大は、26-10から前半終了間際と後半の立ち上がりに連続トライを奪われ、4点差まで迫られる。しかし、ここから修正できた。

「前半でハイタックルを2個重ねてしまった。そこは絶対になくせる。チームとして以上に個人の意識の問題でした。(後半は)しっかり全員が責任を持ってプレーしてくれたと思います」とFL中村志主将。

 10分には相手のキックミスを逃さず、右サイドをWTB植田が攻略した。
 その3分後には再び相手のミスでこぼれたボールを拾い上げ、SO中村が独走トライ。以降、スクラムでも完全にドミネートし、ゲームを優位に進めた。

 40分に1トライこそ許すも、6分とアナウンスされたロスタイムの間にスクラムで得たPKから攻め立て、ゴール前に上げたハイパントをWTB六川統和がキャッチ、SH竹山栄汰がゴールラインを越えた。

 近大は2勝1敗で4位につけ、摂南大は3敗で7位に終わっている。

 近大の中村主将は「先週は自分たちの思わない形で敗北してしまいましたが、まだまだ関西一の可能性はなくなっていない。あの負けは今後の一番のバネになる。切り替えるのも大事ですが、悔しさを忘れずに今日を迎えられました」と話した。

<次戦日程>
・10月20日(日)近大vs同志社大@静岡・エコパスタジアム
・10月20日(日)摂南大vs関西学院大@天理親里競技場

今季摂南大のFWリーダーを務めるFL河野秀太郎(撮影:早浪章弘)

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