日本代表 2024.09.28

【WXV開幕】女子日本代表はホームの南アフリカに惜敗。24-31で黒星スタート。

[ 編集部 ]
【WXV開幕】女子日本代表はホームの南アフリカに惜敗。24-31で黒星スタート。
2週前のイタリア戦で戦線に復帰したPR加藤幸子。この日も1番で先発©JRFU

 女子15人制の国際大会「WXV」が9月27日に開幕し、女子日本代表”サクラフィフティーン”は開催国である南アフリカ代表とのWXV2初戦に臨んだ。
 世界ランキングでひとつ上回る日本代表(試合前時点11位)だったが、相手のフィジカルに押され、必死の追い上げも実らず24-31で惜敗した。

 これで南アフリカ代表との通算成績は1勝2敗となった(過去2戦はいずれも2022年の国内テストマッチ)。

 12-17と5点のリードを許した前半、テリトリーで圧倒するなど試合を優位に進めていたのはジャパンだった。
 先制トライは10分。SO大塚朱紗、WTB今釘小町の裏への好キックで相手を敵陣深くに閉じ込めると、ゴール前のラインアウトから見事なサインプレーでモールを押し込む。7点を先取した。

 しかし、この日は互いにキックオフから自陣を脱出できない。
 日本は直後のキックオフ後にパスミスが起き、まもなく巨漢のNO8にゴールラインを割られた(7ー5)。

 20分に今度は日本が敵陣深くに攻め入り、CTB弘津悠のグラバーキックに反応したSO大塚がインゴールで抑える。
 25分にはまたも自陣での落球を起点にトライを許したが、12-10とリードを保っていた。

 30分頃には相手のキャリーバックを誘い、5メートルスクラムを獲得。FL長田いろはのゲインで最後はPR北野和子がゴールラインを越えたが、ここは相手の好セーブに阻まれた。

 以降もWTB松村美咲がランなどでチャンスを演出するも、スコアできず。序盤からプレッシャーを受けていたスクラムで反則も重ねた。

 自陣深くへの侵入を許せば、高確率でスコアされた。サイズで勝る南アフリカはそのフィジカリティを前面に出し、37分のトライでついに逆転した。

 前半終了間際にはWTB今釘の好キックにFL長田主将が全力でチェイス、インゴールで抑えたかに見えたが、TMOの判定でノートライトなった。

 12ー17で迎えた後半は、立ち上がりに12-24とリードを広げられてから粘りを見せる。
 相手のペナルティを突いた9分、ゴール前のラインアウトモールを押し込み、サクラフィフティーン屈指のトライゲッター、NO8齊藤聖奈がゴールラインを越えた。

 その4分後にはBKの展開力で中盤を攻略、最後はNO8齊藤が2トライ目をマークした。齊藤はその直後にもロングゲインを勝ち取り、PR加藤幸子が相手からボールをもぎ取るなどモメンタムを生んだが、17分にノーバインドタックルでSO大塚がシンビンに。

 その直後に24-31と再びリードを許したが、WTB今釘がジャッカルでピンチを凌ぐなど、粘り強いディフェンスから果敢に相手のゴール前まで迫った。

 30分過ぎにはリザーブのメンバーが次々と体を当てて前進、途中出場のPR峰愛美がインゴールに飛び込んだ。
 しかし、TMOの判定でその前のシーンのオブストラクションを取られノートライ。

 試合終了間際にもゴールラインギリギリでの攻防は続いたが、より中央でグラウンディングしたい日本の思惑もあったか、最後までグリーンの壁を越えられなかった。

 長田主将は「相手のモメンタムに対して受けてしまうところがあり、試合を上手く進められなかった」とコメント。一方でトライの起点となったモールについては、「準備してきたことをスコアに繋げられた。自信をもって試合に臨めていて、上手くいったことはポジティブ」と手ごたえも語った。

[女子日本代表 WXV2 スケジュール]
vsスコットランド(10月5日14:00KO/日本時間21:00)
vsウエールズ(10月11日16:00KO/日本時間23:00)

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