【パシフィックネーションズカップ決勝】17-41。日本代表、フィジー代表に完敗。エディーHC「実力が足りていない」
■パシフィックネーションズカップ・9月21日@花園ラグビー場(大阪)
▽決勝
【フィジー 41-17 日本】
日本代表とフィジー代表によるパシフィックネーションズカップの決勝が9月21日に花園ラグビー場でおこなわれ、フィジー代表が41-17で日本代表を破った。
同大会で6度目の優勝を飾った(昨年は公式大会ではなくW杯の事前試合の位置づけ)。
先制したのはジャパンだ。立ち上がりから敵陣ゴール前まで迫る。
LOワーナー・ディアンズのオフロードパスからCTBディラン・ライリーがロングゲインを勝ち取った。このプレーはノックオンに終わったが、直後の前半7分に22㍍ライン中央のPGで先制した。
10分には同点に追いつかれるも、LOワーナー・ディアンズの献身的なキックチャージやラインアウトスチールでピンチの芽を摘み、チャンスを作る。
追加点は20分だ。スクラムでプレッシャーをかけて攻守を逆転させると、今大会絶好調のCTBディラン・ライリーが個人技で見せる。ステップで3人を交わし、自らのチップキックをインゴール内で抑えた。
しかし、以降は個の能力が高いフィジーが攻め立てる。
TMOで一度はトライの判定が覆ったものの、直後の32分に日本のゴロキックはフィジーの体に当たり、こぼれたボールは最終的にWTBヴアテ・カラワレヴの手に渡った。
日本は10-10と同点に追いつかれ、さらに38分にはHO原田衛がシンビンと数的不利に陥ったが、ワーナーのスチールとWTBマロ・ツイタマのジャッカルで前半をなんとか同点で終えた。
ジャパンは後半もフィジーの猛攻に遭い、12分にSO立川理道主将をベンチに下げると、アタックも機能しなくなった。
16分にFLメリ・デレナランギのジャッカルからのPGで逆転を許し、19分、27分には日本のパスミスを起点にフィジーが連続トライ。30分、35分にもトライを奪われ、10-41までリードを広げられた。
38分にWTBツイタマが代表3トライ目をマークしたが、17-41のスコアでノーサイド。
完敗を喫し、日本は2019年のW杯前に優勝して以来、5年ぶりの優勝とはならなかった。
エディー・ジョーンズHCは、「まずは勝利したフィジーにおめでとうございますと言いたいです。タフなテストマッチでした。エフォートはとても良かったですが、レベルがどうしても満たない部分がありました。実力が足りませんでした。セットピース、ブレイクダウンでのコンテスト、空中戦、どこの部分でもフィジーに勝る面がなかったと思います」とコメントした。