国内 2024.09.19

【2024年度戦力分析・天理大学】部内争いがカギ。

[ 編集部 ]
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【2024年度戦力分析・天理大学】部内争いがカギ。
ボールを持って進むPR松野楓舞(撮影:早浪章弘)

[天理大学(昨季大学選手権4強/関西大学Aリーグ 2位)]
 昨季は日本一になった2020年度以来の全国4強入りと結果を残した。国立に立った選手が10人以上残っている今季だが、この春は苦杯をなめた。関西春季トーナメント(以下、春季T)4位に終わり、練習試合でも負けを重ねた。小松節夫監督が「ここまで負けたのは久しぶり」と話すほどだ。

 主要因はレギュラー格に負傷が相次いだこと。現在はU20日本代表を経験したFL川越功喜(2年)、左PR森仁之輔(3年)も含め、ケガの癒えた主力が多く戻ってきたが、8月上旬時点でも5人の先発候補が不在だ(LO渡邉完徒(4年)、FL太安善明(2年)、NO8パトリック・ヴァカタ(4年)、SH藤原健之朗(4年)、FBサイア・フィリモネ(2年))。

 メンバーが激しく入れ替わることが予想される秋に鍵となるのは、新戦力の台頭だ。「ケガ人が戻ってきた時に簡単に渡すのか、居座り続けるのか。楽しみだね」と指揮官。SH山下蓮、CTB山田晟大といった1年生も多く起用され、CTBから転向して2年目のNO8木下颯(3年)もアピールを続けている。

 昨季はスクラムをはじめとした夏の猛練習を経て、調子が上向いた。今季もその再現を狙う。ポジション争いを続けてチーム力を向上させ、ひたむきに勝利を重ねたい。

(文/明石尚之)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs明治大○29-28
8月21日 vs帝京大●21-48
8月25日 vs早大○64-35
8月27日 vs東海大●19-41

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