国内 2024.09.06

【2024年度戦力分析・法政大学】「速さ」に活路見出す。

[ 編集部 ]
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【2024年度戦力分析・法政大学】「速さ」に活路見出す。
先頭に立つ金侑悟主将(右)(撮影:菅原淳)

[法政大学(昨季大学選手権3回戦/関東大学リーグ戦1部3位)]
 昨季の法大はリーグ戦3位で6季ぶりに大学選手権へ出場。今年度は春季大会でAグループに入り、王者の帝京大をはじめとした対抗戦の上位勢に完敗し、5戦全敗に終わった。

 2020年度に約9年ぶりに復帰した新宮孝行監督は、「ずっと入替戦に行かずにリーグ戦の3~4位で…というなら、今のままでいいですが…」。さらに上を目指すがゆえに、危機感をにじませる。

「対抗戦勢の厳しさ、しつこさ、スピードにびっくりしました。根本的に変えないといけないけど、何から着手すべきか…」

 出した答えは「速さ」だ。夏の鍛錬期は起き上がり、位置取りの機敏さを意識づけた。リーグ戦1部にあって、海外留学生のいない唯一のクラブでもある。個に依存しない献身的な姿勢を、チームづくりの軸に据える。

 先頭に立つ金侑悟主将(4年)はSOとCTBで準備。CTBでは田中大誠(3年)も長距離砲のキッカーとして存在感を示す。SH小山田裕悟(3年)、FB北川拓来(3年)は判断が光る。

 タイトファイブでは、スクラムに自信を持つルーキーのHO花澤祐太(1年)が台頭。身長190センチの長身LO、山内滉太(2年)も期待大だ。FLは激戦区で、ハードタックラーの大沢空(1年)に嶋崎汰星(3年)、万能型の植浦慎仁(2年)ら実力者がひしめく。昨季のU20日本代表、NO8宮下晃毅(3年)は現在故障離脱中だが、秋には復帰予定。突破役として期待がかかる。

(文/向 風見也)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月15日 vs大東大○24-12
8月18日 vs東洋大●35-7
8月21日 vs青学大●21-55
8月23日 vs専修大○35-27
8月25日 vs立教大●26-35

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