日本代表 2024.08.17

女子日本代表“サクラフィフティーン”、対アメリカ第2戦は8-11の惜敗。攻めきれず初勝利逃す。

[ 編集部 ]
女子日本代表“サクラフィフティーン”、対アメリカ第2戦は8-11の惜敗。攻めきれず初勝利逃す。
アタックでコンタクトするPR峰愛美(左)とWTB今釘小町(©︎JRFU)

 女子15人制のテストマッチ「太陽生命 JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2024」日本代表“サクラフィフティーン”対アメリカ代表の第2戦が8月17日に小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県)でおこなわれ、8-11のスコアで日本が敗れた。
 試合前時点で世界ランキング9位のアメリカ相手に、11位のサクラフィフティーンが最後まで攻め続けたが、4度目のテストマッチでの初勝利はならなかった。

 8月11日の第1戦は17-17で引き分けたサクラフィフティーン、第2戦は青がベースのセカンドジャージーを着用した。キックオフの18時時点で袋井市の気温が31度を記録する中、最初のチャンスを得たのはアメリカだ。
 前半5分に左サイドのラインアウトモールからゴールラインを割ったが、TMOでフォワードパスが確認されてノートライに。しかし直後の7分に、ほぼ同じ形でアメリカのHOキャサリン・トレダーがトライを決めて、5点を先取する。

 ここから日本が攻める時間帯が続くが、ゴールライン手前までボールは運べても得点には至らない。粘り強く攻め続けた末の29分、14フェーズを重ねて日本のNO8齊藤聖奈がトライを挙げて同点に追いついた。

 その後も攻める日本は敵陣でプレーを続け、37分にSO大塚朱紗がPGを決めて逆転に成功。前半は日本が3点リードの8-5で終了した。

 後半6分にアメリカのSOマッケンジー・ホーキンズが22mライン上からのPGを決めて、スコアをイーブンに戻す。
 互いに疲れが見え始めて進んだ24分、アメリカが右サイドのラインアウトからフェーズを重ねてトライを奪ったかに見えたが、TMOでグラウンディングが確認できずノートライとなった。

 終盤の37分、ゴール前で与えたペナルティのショットをアメリカのSOホーキンズが沈めて3点を勝ち越した。
 1トライで逆転できる日本はロスタイムに入っても攻撃を続けるが、43分経過後にゴールライン前でペナルティを犯して試合終了。8-11のスコアで惜しくも敗れた。

 試合後の記者会見で、サクラフィフティーンのレスリー・マッケンジーHCは、「アタックに課題があった。判断で間違えてはいけないという不安から、一貫性のなさが出てしまった。ここから素早く学ぶ必要がある」と試合の印象と今後の展望を述べた。
 キャプテンのFL長田いろはも同調し、「後半でトライを取りきれなかった場面があったので、そこを修正していきたい」と語った。

 サクラフィフティーンは南アフリカ・ケープタウンで開催される「第2回 WXV2」に臨み、現地時間9月27日の初戦で南アフリカと対戦する。

PICK UP