日本代表 2024.07.11

【U20日本代表】スクラムで圧倒を。八田優太[京産大2年/右PR]

[ 編集部 ]
【U20日本代表】スクラムで圧倒を。八田優太[京産大2年/右PR]
ジャパンタレントスコッドのメンバーでもある(撮影:長岡洋幸)

 U20トロフィーのプールAに属するU20日本代表は初戦で香港代表、2戦目でサモア代表を破り、7月12日にスコットランド代表とのプール最終戦を迎える。

 U20チャンピオンシップ昇格のためには、プールAで全勝しプールBの1位とのファイナルを制す必要がある。2勝同士でぶつかるスコットランド戦はまさに「勝負の一戦」だ。

 ラグビーマガジン8月号(6月25日発売)では、大会直前に注目選手をピックアップしてインタビューをおこなった。

 そのインタビュー記事を、ここに再録する(掲載内容はすべて当時のまま)。

 待望の和製大型プロップだ。185センチ、112キロのサイズを誇る八田優太は、日本代表では竹内柊平より大きく、ヴァルアサエリ愛に迫る。

 U20トロフィーでは、その体格を活かしたスクラムで対戦相手を圧倒したい。BKよりも1か月はやく集まってセットプレーを磨いてきたFW合宿の成果もあり、「自信になってきています」。

 徳島県出身。高校は地元の城東に通った。交通手段は自転車と船だ。自宅のある海沿いの町から徳島市内を結ぶ渡船に自転車を乗せ、毎日今切川を渡った。花園には1年時から背番号3で出た。

 大学はスクラムにプライドを持つ京産大を選んだ。同校が15年ぶりに大学選手権準決勝に進み、帝京大と対等にやり合った3季前の激闘を見て、進学を決めた。

「練習がきついのは分かっていた上で入りました。けど、やっぱりきつかった(笑)」。その分、成長も実感している。「1年間だけでもだいぶ力がついてきたと感じる」という。

 新チームが始動した3月からの約2か月間は、チームとしてとにかく走った。「そこを乗り越えれば…と思っていたけど、結局、全体練習後の『タク練』がやばい」。スクラムを担う田倉政憲コーチがエキストラで提示するメニューを、1時間半みっちりこなすのだ。

「タイヤ押しの中身が最近変わりました。以前は15メートルほどだったのが、タッチラインからゴールポストまでの35メートルくらいまで伸びた。本数も増えました。キツ過ぎます…」

 選出されれば城東初のU20代表だ。スコットランドではスクラムだけでなく、ボールキャリーでもチームを前進させたい。

(文/明石尚之)

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