【第78回大阪中学校総体】東生野中が春の大阪チャンピオンに!
大阪市地区、北河内地区、中河内・泉北地区の各地の春季大会上位校が集い、大阪チャンピオンを決める大阪中学校総体の決勝が6月15日、花園第2グラウンドでおこなわれた。
決勝には大阪市地区1位の東生野中と北河内地区2位の中宮中が勝ち上がり、東生野中が中宮中を36-5で破り、大会連覇を果たした。
●決勝
東生野中 36-5 中宮中
前半から速いテンポで仕掛ける東生野中は、前半3分、相手陣の相手ボールラインアウトを奪取、大きくBKに展開しCTB岡来夢がディフェンスを突破して先制トライを挙げた。さらにFB佐藤琉生がライン際を突破し、ゴール前まで攻め込めと、最後はラックサイドをついて追加点を挙げ、東生野中が序盤で12-0とリードした。
対する中宮中は得意のモールで東生野中のスピードに対応、前半終了間際には敵陣で試合を進めて得点チャンスもあったが、得点ならず。
しかし、後半5分、中宮中は自陣から走力のあるWTB岡﨑透和がライン際を駆け上がり、キックで敵陣深く攻め込むと、ボール処理に手間取る東生野中にプレッシャーをかけてボールを確保、ボールをつないで右中間にトライし、5点を返した。
この一連のプレーで東生野中は、佐藤キャプテンが負傷退場のピンチ。しかし、東生野中は流れを渡さなかった。「今日は気持ちが入っていた」と宮﨑浩彰監督が勝因の一つに挙げたが、エースの負傷退場にチームが一つにまとまった。
そして自陣でFWがボールをキープすると、WTB山口楓王、CTB中野潤之介と繋ぎ、中野がそのままインゴールに持ち込み19-5とすぐさま取り返した。さらにFWの前進からBKに素早く展開、WTB笠原京一郎が走り切って24-5とし、試合の流れを引き戻した。
その後も2トライを加えた東生野中が36-5で勝利した。
ケガで途中退場した東生野中・佐藤琉生キャプテンは、「去年の秋、中宮中に負けて、その悔しさを晴らすためにみんなが頑張りました。後半トライを取られて、すぐにトライを取り返した時は感動しました。オール大阪をトンナマのメンバーで引っ張っていけるように頑張りたい」と試合後に笑顔を見せた。
大阪市地区の予選から圧倒的な力を見せて、春の大阪チャンピオンになった東生野中。宮﨑浩彰監督は「中宮中、東海大仰星中とは毎年やらせてもらっていますが、去年は春は勝ったけど、秋は負けてしまった。そういう切磋琢磨できる環境がチームを強くしてくれています。そして東生野として代々受け継いできたプライド、責任を背負ってここまで来ました。今年だけではなく、その積み重ねが今のチームの結果につながっているんだと思います」と話した。
春の大会は一区切り、次はオール大阪として太陽生命カップの出場権をかけて関西大会に挑む。