国内 2024.06.02

関東中学校大会、雷雨で途中中止。決勝戦はおこなわず、両校優勝に

[ 編集部 ]
関東中学校大会、雷雨で途中中止。決勝戦はおこなわず、両校優勝に
Aブロック準決勝、千歳中対明大中野中は、後半が始まる直前に雷で中断、その後再開のめどが立たず中止となった(写真/BBM)

 6月1日に熊谷ラグビー場で開幕した関東中学校ラグビーフットボール大会が2日目を迎え、1回戦を勝ち上がったB~Dブロックの決勝はおこなわれたが、Aブロックの準決勝第1試合、千歳中(東京3位)対明大中野中(東京1位)の後半開始直前に雷のため中断、天候回復の見込みがないとの判断により、そのまま中止となった。

 協議の結果、千歳中と明大中野中の試合は、規定により前半を5-0でリードしていた千歳中の勝利とし、準決勝第2試合の茗溪学園中(茨城1位)対岡部中(埼玉・栃木1位)、敗者戦の國學院久我山中(東京2位)対関東学院六浦中(神奈川2位)の2試合は8日に延期となった。

 そして、8日に予定していた決勝戦と3位決定戦はおこなわず、決勝進出を決めた千歳中と、8日におこなわれる茗溪学園中対岡部中の勝者が両校優勝、また明大中野中と、茗溪学園中対岡部中の敗者が両校3位とすることが決まった。

 思わぬ形で優勝、そして太陽生命カップ出場を決めた千歳中・加藤敦監督は「前半の限られた時間で、チャンスをものにすることができました。子どもたち主体でやっていくことを一番大事にしており、まだまだ成長過程ですがチームとして団結しつつあるという手ごたえは感じています。太陽生命カップは子どもたちが自分たちで獲得した舞台なので、とにかく楽しんでもらいたい」と話した。都予選で準決勝で敗退、その悔しさをバネに今大会に挑んだ。

 一方、後半これからというところで中断、そして準決勝敗退となった明大中野・村山幸治監督は「子どもたちの安全を考慮しての判断なので仕方ありません。まだ秋の大会がありますので、秋の東日本大会に向けて頑張ります」と無念の表情をにじませていた。

 なお6月8日の最終日は、15時から敗者戦の國學院久我山中対関東学院六浦中、準決勝の茗溪学園中対岡部中を16時から熊谷ラグビー場Aグラウンドでおこなう。

2日目までの結果は以下の通り。

2日までの結果

【Aブロック準決勝】

千歳中 5-0 明大中野中

 試合開始と同時に雨脚が強くなり、足元が滑るなか、お互いにチャンスをミスや反則で得点につなげられず。そんな中、13分過ぎに千歳中はFW米山天が抜け出し、ラックを連取、最後はラックサイドをPR佐々木陽斗がねじ込んで5-0とした。明大中野も前半終了間際にPKから相手陣深く攻め込んだが、ノックオン。5-0で前半が終わり、そのまま雷のため中止となった。

Aブロック準決勝千歳中対明大中野中のスコアボード(撮影/BBM)

【Bブロック決勝】

本郷中 63-12 柏ヶ谷・日大・法政二合同

 個々のパワーで勝る本郷中(東京4位)は、FWの力強い前進からチャンスを作り、素早くワイドに展開、WTB辻端大惺が4トライを挙げるなど、前半で7本のトライで39-0とリード。柏日法合同(神奈川3位)は接点で受けに回り、後半2トライを返すも及ばなかった。

Bブロック優勝・本郷中(撮影/BBM)

【Cブロック決勝】

早稲田実業中 21-19 明八桐朋電大連合

 東京都6位(明八桐朋電大連合)、7位(早実中)の対戦。前半1トライ1ゴールずつ決めて7-7。後半、早実中がキックでうまくエリアを取り、WTB兼子勘助、PR沼田涼佑のトライ、ゴールで21-7とリードを広げたが、明八桐電連合も14分にCTB高野光舵のトライ(ゴール失敗)、終了間際には自陣から森悠樹がライン際を走り切って中央にトライ、ゴールも決まって2点差まで追い上げたが、あと一歩届かず。

Cブロック優勝・早稲田実業中等部(撮影/BBM)

【Dブロック決勝】
松本国際中 17-7 新発田市連合

 前半はお互いにミスが目立ち、0-0。後半4分、CTB石原志也が抜け出し、ラックサイドをLO池田翔太がもぐって新発田市連合(新潟1位)が先制。しかし、松本国際中(長野1位)もペナルティからFWで攻め込み、ラックサイドをついたSO古厩朔他のトライで追いつき、さらに18分にはPG、22分にはLO髙橋琉心がラックからトライを挙げて17-7で逃げ切った。

Dブロック優勝・松本国際中(撮影/BBM)

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