女子 2024.05.28

【太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024】年間王者は、ながとブルーエンジェルス!最終戦制し、混戦勝ち抜く。

[ 編集部 ]
【太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024】年間王者は、ながとブルーエンジェルス!最終戦制し、混戦勝ち抜く。
チーム力の高さを証明したながと(撮影:三野良介)
先制トライを挙げた森瀬詩乃(撮影:三野良介)

 太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024の最終戦(第4戦)花園大会が5月25日、26日におこなわれ、ながとブルーエンジェルスが決勝で横浜TKMを24-5で破り、第1戦、第3戦に続く優勝を遂げた。

 最終戦前の時点では、総合ポイントでながと、東京山九フェニックス、三重パールズの3チームが52ポイントで並んでいた。この混戦状態を勝ち抜いたながとは、同大会で初めて2季連続の年間王者に輝いた。

 今季初のファイナリストとなったTKMがフェニックスを準々決勝で12-19と破り、準決勝でパールズも22-17で下したため、決勝前にはながとの年間王者が決まっていた。

 しかし、ながとはファイナルでもひたむきであり続けた。
 開始1分にシンビンを受けて数的不利な苦しい立ち上がりとなるも、粘り強く守り切ったのだ。

 先制点は5分。坪井美月のジャッカルが起点になった。
 海外出身選手であるカーリ・ヘンウッド、プルーニー・キヴィットが中央エリアをこじ開け、最後は森瀬詩乃がステップで2人をかわしてインゴールに入った。

 しかし、前半のラストプレーでTKMのアテカ・レイヤモに左サイドを走られ、5-5の同点でハーフタイムを迎える。

 後半は、優位に立っていたフィジカルで粘り強く前に出た。
 連続攻撃から再びリードを奪ったのは2分だ。ループプレーからアマーリ・ハラがギャップを突いた。

 5分には正確なキックと激しいコンタクトで今大会のMVPとなったキヴィリのチャンスメイクから敵陣ゴール前に入り、自らトライラインを割った。
 キヴィリは続く6分にも、スクラムからの一次攻撃で華麗にラインブレイク。14得点を挙げる活躍を見せ、試合を締めた。

 数多くのオリンピックスコッドメンバーを遠征や合宿に送り出していたながとにあって、今回の年間王者は昨季とはまた違った喜びだっただろう。
 選手層の厚さを証明し、年間MVPも受賞した藤崎春菜主将は、「今シーズンは去年とは違って、代表選手がいない中で個々の力というよりチームの力、全員がコミュニケーションをしっかり取れていたからここまで来ることができた」と誇った。

 なお、年間総合順位で最下位(12位)となった日本経済大AMATERUSは自動降格となり、来季は昇降格大会を制した北海道バーバリアンズディアナが昇格する。

◎年間総合順位
1位 ながとブルーエンジェルス 72
2位 三重パールズ 68
3位 東京山九フェニックス 60
4位 YOKOHAMA TKM 54
5位 日体大ラグビー部女子 50
6位 ナナイロプリズム福岡 44
7位 ARUKAS QUEEN KUMAGAYA 32
8位 自衛隊体育学校PTS 25
9位 追手門学院大女子ラグビー部 21
10位 チャレンジチーム 10
11位 横河武蔵野アルテミ・スターズ 10
12位 日経大女子ラグビー部AMATERUS 10
*右の数字は総合ポイント

◎個人賞・チーム賞
トライ王 ジャネット・オケロ(三重パールズ):34トライ
ベストキッカー賞 プルーニー・キヴィット(ながとブルーエンジェルス):69.5%(G82回中57回成功/PGなし)
フェアプレー賞 ARUKAS QUEEN KUMAGAYA:1試合平均約2.5回
ベストホイッスル 高橋 真弓

年間MVPを受賞したながと・藤崎春菜主将(右)と花園大会MVPのプルーニー・キヴィット(撮影:三野良介)

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