[東日本大学セブンズ]帝京大が大逆転、明大を破り初優勝!
劇的な逆転優勝だった。
4月14日、熊谷ラグビー場で16校が出場し、第25回東日本大学セブンズラグビーフットボール大会が開催された。
決勝は、昨年度の大学選手権決勝と同じ、帝京大と明大の顔合わせとなった。
帝京大は初戦で日大に35-17と勝利すると、2回戦は流経大に33-26と競り勝ち、準決勝では後半に早大を逆転して一気に突き放し、決勝にコマを進めた。
一方の明大は、1回戦で東洋大に41-19、2回戦は東海大に36-19と勝利、準決勝は、ディフェンディンチャンピオンの筑波大を終了間際に24-21と逆転し、2年ぶりに決勝へ進出した。
そして決勝戦。試合は開始早々に、明大がディフェンスからプレッシャーをかけてボールを奪い、山村和也のトライで先制したが、帝京大は連続トライで逆転、さらにキックオフのボールをセバスティーン・ワットニがキープすると、そこから展開し寺山廉太郎がディフェンスを突破してトライ、21-7とした。
前半終了間際、帝京大が相手陣スクラムからアタックするも、パスミスを阿部煌生がインターセプト、一気にインゴールまで運び21-14として前半を終了。
後半、最初に得点したのは明大だった。相手の反則から速攻をしかけ、大きく左右に振って最後は坂本公平がトライ、同点に追いついた。その後、帝京大はセバスティーンのトライで勝ち越すもゴールキックを外し26-21。その後、帝京大がシンビンで一人退場している間に明大が28-26と逆転し、勝負あったかと思われた。
しかし、ラストワンプレー、帝京大はあきらめずにボールをつないだ。最後はルーキーの福田正武からパスをもらったセバスティーンがライン際を前進、タックルを受けながら内をサポートした福田正武にボールを返し、そのままインゴール中央まで持ち込んだ。
インゴールの福田に駆け寄る赤いジャージー。ゴールキックも決まり、その瞬間にノーサイド。帝京大が劇的な逆転勝利で初優勝を飾った。
帝京大セブンズの土橋輝久監督は「初優勝という、最高の場面に立ち会えた」と笑顔を見せ、キャプテンを務めた寺山廉太郎は「個人的にはコンディションはよくなかったが、仲間が全力で走ってくれたので、優勝することができた」と仲間を称えた。
なお、コンソレーションは、決勝で日大が後半4トライで東洋大を逆転、33-21で制した。