東京サンゴリアスが神戸でライバルを下す。敗れたスティーラーズは5位に転落。
リーグワンのディビジョン1はプレーオフ進出へのトップ4争いが激しさを増すなか、前節(11節)終了時に4位だったコベルコ神戸スティーラーズと3位の東京サントリーサンゴリアスが4月7日、神戸ユニバー記念競技場で激突。サンゴリアスが36-27で制し、9勝3敗(総勝点43)となって3位をキープした。
スティーラーズは7勝5敗(総勝点34)となり、前日に勝って総勝点38となった横浜キヤノンイーグルスに抜かれ、5位に転落した。
残り4節で、5位・スティーラーズとの勝点差が22ポイントとなった首位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(総勝点56)はプレーオフ進出が決まった。
前半は8-6。神戸スティーラーズがSOブリン・ガットランドのペナルティゴール(PG)で得点したのに対し、東京サンゴリアスは11分、ゴールに迫ってアドバンテージを得ると、クラブで通算100キャップとなったSH流大がスペースの空いた右へキックパスを放ち、WTB尾崎晟也がキャッチしてインゴールに持ち込んだ。その後、神戸スティーラーズのねばり強いディフェンスに何度かチャンスを逃した東京サンゴリアスだったが、前半最後にSO高本幹也のPGで加点し、2点リードで折り返しとなった。
後半、先に勢いづいたのは東京サンゴリアスで、46分(後半6分)、CTB中村亮土からキックパスを受けたWTB尾崎晟也がタックラーをかわしてオフロードで右外のNO8ツイ ヘンドリックにつなぎ、コーナーにフィニッシュしてスコアボードを動かした。
さらに、50分にはFL山本凱のハードタックル後、キャプテンのHO堀越康介とPR垣永真之介がブレイクダウンでからんで相手の反則を引き出し、敵陣深くに入り、ラインアウトからのサインプレーが決まってLOハリー・ホッキングスがトライを決めた。SO高本のショットでも加点し、23-6となった。
対する神戸スティーラーズは、60分にFB山中亮平のビッグゲインとキックでFLサウマキ アマナキのトライにつながったものの、東京サンゴリアスはその4分後、チャンスとなってSH流の巧みなパスワークからHO堀越のファイブポイントが生まれ、再び突き放した。
なんとか食らいつきたい神戸スティーラーズは66分、カウンターでパスをもらったCTBマイケル・リトルがタッチライン際を駆け上がってタックルを2つ外し、コーナーにトライ。コンバージョンも決まり、8点差に詰めた。
だが、東京サンゴリアスはシーソーゲームを譲らず、74分、辛抱強く14フェイズ重ねて敵陣深くに入ると、SH齋藤直人のクイックリサイクルでボールをもらったWTB尾崎晟也がショートサイドを抜け、大きな追加点を獲得。その後もPGでリードを広げ、試合終了間際に神戸スティーラーズにトライを許したものの、大事な一戦で勝点4をつかんだのは東京サンゴリアスだった。