横河武蔵野アトラスターズ、荒川治新GMが就任。自分を育ててくれたラグビーとチームへの恩返し
3月30日、トップイーストリーグAグループの横河武蔵野アトラスターズが、ホーム(東京・武蔵野市)でキックオフミーティングをおこなった。
相模台工業高校卒業後の1992年から17季に渡って横河武蔵野でプレーした荒川治氏が、ゼネラルマネージャー(以下、GM)に就任した。
現場には約14年振りの復帰。自分を育ててくれたラグビーとチームに恩返ししたいと話す。
荒川GMは1974年生まれの50歳。
個人としては、1997年に3地域関東代表入りし、U23日本代表としてNZ学生代表と秩父宮で対戦。2000年には関東代表オーストラリアツアーに参加した。
チームとしては、2007年、安田真人監督(元日本代表)、吉田義人ヘッドコーチ(元日本代表)のもと、トップイースト11を制し、トップリーグに昇格。トップリーグでプレーした経験を持つ。
「次の2つを自分の役割と決めて、GMに就任しました。1つは、ラグビーをする目的をしっかりチームに浸透させること。もう1つは、スタッフや選手がラグビーに気持ちよく集中できる環境を作ること」
横河武蔵野は2017年に一般社団法人を設立し、企業所属チームから地域スポーツクラブへ移行した。現在は、横河電機グループ社員だけでなく、様々な企業の選手で構成されている。
現状ではリーグワン参入の構想は助走段階にあり、戦うステージは決まっている。ラグビーをする目的を見失ってしまうスタッフや選手もいる。
しかし、企業チームだった時代、活動は景気によって左右された。チームの分裂、人員縮小、再編成を余儀なくされ、入社したての新人選手が切り捨てられそうになったこともある。
企業に依存したチームから地域総合スポーツクラブへ変革を遂げようと、チームは決意した。地域貢献活動と強化練習を両輪に走り出した。
あえて厳しい環境に身を置き、挑戦し続ける。その意思決定を納得する日は、将来必ずやってくる。
チーム目標は、「社会人トップアスリート」の育成。
一般的な社会活動を生業とする一方で、競技においてもトップパフォーマンスを実現。引退後もビジネスパーソンとして活躍し続けることのできる人財を理想としている。
「目先の目標はトップイーストAグループ優勝ですが、チームのKPIとしては、選手たちが地域で活動する意味を実感できるよう、地元ホームゲームを武蔵野陸上競技場でおこない、2000人を集客できるよう目指します」。
横河武蔵野は6月9日(日)、武蔵野陸上競技場でラグビーフェスティバルを開催する。これから様々な広報活動を三鷹、吉祥寺で展開する予定だ。
※詳しいチーム情報は横河武蔵野アトラスターズ公式ホームページでご確認ください。