国内 2024.03.29

ジュニアとジャージコンテスト。花園近鉄ライナーズ、幅広い世代と繋がりを。

[ 編集部 ]
ジュニアとジャージコンテスト。花園近鉄ライナーズ、幅広い世代と繋がりを。
ハーフタイムにはジュニア所属の「Boys be」と「AmBitious」によるパフォーマンスがおこなわれた(撮影:松村真行)

 3月17日におこなわれた花園近鉄ライナーズと三重ホンダヒートの一戦。ホストチームのライナーズは花園ラグビー場に7325人を集めた。いつもとは異なる客層を取り込んでいた。

 メインスタンドの中央は、若い女性が多くを占めたのだ。ハーフタイムショーとして、ジュニア所属で関西を拠点に活動する「Boys be」と「AmBitious」によるパフォーマンスがおこなわれたことが大きかった。

 この日は東大阪市内の小、中学生を無料で招待していた。ライナーズのスタッフは言う。
「東大阪なので、今回の招待で元々ラグビーに関心のある子どもたちが来てくれることは分かっていました。対照的に、これまでラグビーに関心のなかった層にどうアプローチするかを考え、縁あって今回の企画が実現しました」

 試合前から反響は大きかった。「来場の告知をしてから昼食をとり、事務所に戻ってた時にはメインのSS席が完売していました」とスタッフは驚く。

 20代前後の人たちの、ラグビーへの関心度の低さはラグビー界全体の課題だ。今回、彼女たちの第一目的はハーフタイムショーにあったわけだが、これだけ多くの無関心層をラグビー場まで連れてくることができれば、必ず次につながるだろう。20-19と白熱した試合を目の前で観戦し、心を動かされた観客も少なくないはずだ。

 もっとも、「Boys be」と「AmBitious」のメンバーもラグビーの魅力を肌で感じたようで、
「スポーツを見る素晴らしさをめちゃくちゃ実感して、ラグビーを広めたいと思いました」
「スクラムを生で初めて見て、あの押し合いに魂を感じました」と話していた。

熱心なジュニアのファンが花園ラグビー場に駆けつけた(撮影:松村真行)

 さらにこの日は、グラウンド内でも独自の企画を並行させた。
 昨季に続いて開催された「花園近鉄ライナーズ 未来ジャージコンテスト」で、グランプリを受賞したデザインのサード(3rd)ジャージーを着用して試合に臨んだのだ。

 同コンテストを企画したのは、普及担当のタウファ統悦さん。東大阪市内の小学校に声をかけ、今季は10校から588人が夏休みの宿題として取り組み、応募してくれたという。
 応募作品はプレシーズンのレベルズ戦で展示し、来場者の投票(490票)でグランプリが決定。最多票を得たのは、東大阪市立花園北小の6年生、櫛本綾香さんのデザインだ。

 テーマは「平和」。「今世界で起こっている戦争がなくなり、平和になって欲しいという願いを込めました」と話す。
 基調とした青色は青空を表現し、花言葉で「平和」を意味するオリーブの葉や、「未来への光」という思いを込めた黄色のライン、縁起がいいとされ「成功」を意味する五角形などを描いた。

 絵を描くのが趣味だったという櫛本さんは、「2時間から2時間半くらいで描きました。自分では上出来かと思います」と微笑む。

 受賞は想定外だったようで、「めちゃくちゃびっくりしました。心臓飛び出そうでした」と心境を話し、「自分が作ったものを着てくれる機会はあまりないことで、とても嬉しいですし、昨日の夜はあまり寝れませんでした」と喜びを語った。

 ライナーズにとって、幅広い世代にアプローチできた1日となった。 

東大阪市立花園北小学校の6年生、櫛本綾香さん。普及担当のタウファ統悦さんからジャージーを受け取る(撮影:BBM)
ブルーを基調としたサードジャージーで挑んだ花園近鉄ライナーズ(撮影:松村真行)

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