国内 2024.03.25

リーグワン3部首位・日野RDの昇格決定。2部ではGR東葛とRH大阪が競り合いを制す。

[ 編集部 ]
リーグワン3部首位・日野RDの昇格決定。2部ではGR東葛とRH大阪が競り合いを制す。
ファンや支えてくれた人たちとともに昇格決定を喜ぶ日野レッドドルフィンズ(C)JRLO


 日野レッドドルフィンズが、ディビジョン2(2部)への昇格を決めた。
 リーグワン2023-24をディビジョン3(3部)で戦っているレッドドルフィンズは、3月24日、群馬県の太田市運動公園陸上競技場で清水建設江東ブルーシャークスと対戦し、45-18で快勝した。
 首位のレッドドルフィンズは開幕から8連勝。残り4節あるが、3位との総勝点差が24ポイントとなり、2位以上が確定。来季のリーグワンは3チームが新規参入することから、今季ディビジョン3の上位2チームは自動昇格となるため、レッドドルフィンズのディビジョン2への昇格が決定した。

 昨シーズンに不祥事があってチームの存続も危ぶまれたレッドドルフィンズだが、降格してどん底から再出発し、1年でのディビジョン2復帰となる。

 レッドドルフィンズは前半13分、ラインアウトからのサインプレーでWTB小島昂が抜けて最初のトライを獲得。17分にはHO谷口永遠のブレイクダウンの奮闘で敵陣深くに入ると、ラインアウトから力強いドライビングモールで押しきった。21分には208センチの長身LOローリー・アーノルドがインターセプトから約50メートル走りきり、追加点。30分もモールを活かして得点すると、37分にはターンオーバーからのカウンターをSO東郷太朗丸がフィニッシュし、5連続トライで大差をつけ、勝利を引き寄せた。

 敗れた2位のブルーシャークスは5勝3敗となり、3位との総勝点差は10ポイント。

ハードワークが光り巧みなオフロードパスでも魅せたグリーンロケッツのサム・ジェフリーズ (C)JRLO

 同日、ディビジョン2では第9節の2試合がおこなわれ、NECグリーンロケッツ東葛とレッドハリケーンズ大阪が勝利を収めている。

 グリーンロケッツは8,682人の観客が入った千葉・柏の葉公園総合競技場で豊田自動織機シャトルズ愛知と対戦し、42-26で制した。グリーンロケッツは8勝1敗、シャトルズは6勝3敗となった。
 前半、グリーンロケッツはスピードあるWTB尾又寛汰がタッチライン際で勝負強さを発揮し、SHニック・フィップスはキックチャージから得点、両LOも力走を見せ山極大貴のトライも生まれた。シャトルズが食らいついてシーソーゲームとなり、6点リードで折り返しとなったグリーンロケッツは、後半早々、キックのバウンドボールを確保してつなぎ、LOサム・ジェフリーズからオフロードパスをもらったCTBクリスチャン・ラウイがゴールへ走りきり、追加点を獲得。49分(後半9分)にはペナルティを得ると主将のFBレメキ ロマノラヴァが速攻を仕掛けてWTB尾又がトライゲッターとなり、リードを広げ、その後の相手の反撃を1トライに抑え、ライバル対決を制した。

 なお、6チームが参加している今季のディビジョン2は、リーグ戦10節を終えたあと、上位3チームと下位3チームに分かれて順位決定戦をすることになっており、グリーンロケッツとシャトルズは同じくトップ3入りを決めている浦安D-Rocksとともに、順位決定戦で優勝を争う。

盛岡で激しくぶつかったシーウェイブス(赤)とレッドハリケーンズ (C)JRLO

 レッドハリケーンズは、岩手・いわぎんスタジアムで日本製鉄釜石シーウェイブスと対戦し、38-33で競り勝った。
 レッドハリケーンズは56分(後半16分)に逆転されたが、その6分後、モールでゴールに迫り、最後は主将のFL杉下暢がパワーでインゴールに押さえ、再びリードを奪った。70分にはNO8ジョシュ・フェナーがタックルされながらも倒れず、ゴールへ力走し追加点を獲得。
 一方、粘るシーウェイブスは、76分にパワフルなCTB石垣航平が次々とディフェンダーを振りきってトライを奪い返し、FB中村良真のコンバージョンも成功で5点差に詰めた。そして試合間際、自陣深くから果敢に攻め上がって巨漢NO8セタ・コロイタマナが力強い走りでゲインし、パスをもらったWTB阿部竜二がゴールへ駆け抜け、劇的なドラマになるかと思われたが、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認した結果、コロイタマナのパスはスローフォワードと判定され、トライキャンセル。最後のスクラムでシーウェイブスは必死にプレッシャーをかけたものの、ボールを奪い返すことはできず、ノーサイドとなった。

 レッドハリケーンズはこれで3勝6敗、シーウェイブスは1勝8敗となった。

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