セブンズ 2024.03.04

デュポンも活躍の男子7人制フランス代表がワールドシリーズで19年ぶりにカップ制覇

[ 編集部 ]
デュポンも活躍の男子7人制フランス代表がワールドシリーズで19年ぶりにカップ制覇
ロスで優勝した男子フランスと女子NZ。中列左から2人目がデュポン(Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 今夏のパリオリンピックで金メダルを狙う7人制ラグビー“セブンズ”の男子フランス代表が、アメリカ・ロサンゼルスで現地時間3月1日~3日に開催されたワールドセブンズシリーズ(HSBC SVNS 2024)の第5ラウンドで、優勝した。同シリーズで男子フランス代表がカップタイトルを獲得したのは19年ぶり2度目。

 ロサンゼルス大会の男子部門はヨーロッパ勢がトップ4を占め、フランスはランキング2位のアイルランドに競り勝って決勝進出。決勝ではイギリスと対戦し、21-0と快勝した。

 自国開催のオリンピックを目指し、今年からセブンズに挑戦しているビッグスター、15人制のフランス代表主将で2021年世界最優秀選手であるアントワンヌ・デュポンは、ロサンゼルス大会はデビューからまだ2ラウンド目だったが、試合を重ねるごとに存在感を増しており、準決勝では自陣から快足を飛ばして3人を振りきりトライを決めた。決勝は後半途中から出場。仲間とともにカウンターラックを成功させ、その後もブレイクダウンでハードワークしてジャッカルを決めると、試合終盤にはゴール前でディフェンダーをひきつけ仲間のトライをアシストするなど、優勝に貢献した。

 女子の決勝は、ランキング2位のニュージーランドが同1位のオーストラリアを29-14で下し、前週のバンクーバー大会に続いて今季2冠目を獲得している。
 ニュージーランドのタイラ・キング(旧姓:ネイサンウォン)は今大会で通算1,385得点とし、女子シリーズ史上最多得点者となった。

 なお、ロサンゼルス大会では、男子スペインがオリンピック2大会連続金メダルのフィジーを破って初の4強入りを果たし、女子のブラジルは2021年ドバイ大会で記録したチーム史上最高の6位に次ぐ7位に入るなど、ラグビー新興国の躍進も光った。

 女子セブンズ日本代表(愛称:サクラセブンズ)は8強入りを逃したものの、順位決定戦でスペインとイギリスに勝って9位。キャプテンの平野優芽は、「2週続けて大会とハードなスケジュールのなか、最後まで走り続けサクラセブンズのラグビーを体現しようと頑張ってくれたチームメイトを誇りに思います。少しずつではありますが、成長している部分や戦えている部分に自信を持ちながら、それを結果につなげていけるよう取り組んでいきたいと思います」とコメントした。

 次の第6ラウンドは4月5日~7日、香港で開催される。

キャプテンの平野優芽を先頭に9位決定戦に挑んだ女子セブンズ日本代表 (C)JRFU

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