三菱重工 第14回神奈川県ミニラグビーファイナルカップ
鎌倉RSが5年ぶりの優勝!
「中学生になってもラグビーを続けてほしい」。そんな思いから始まった神奈川県ミニラグビーファイナルカップが今年で14回目を迎えた。
3月2・3日の2日間にわたり神奈川県立スポーツセターでおこなわれ、今大会は神奈川県内の20RSが出場、またコロナが落ち着き恒例のホームステイも再開し、今年は北上ラグビースクール(岩手県)、福島ラグビースクール(福島県)が参加した。
大会初日は3チームずつ7つのグループで総当たり戦をおこない、2日目はグループ戦の順位で、それでれ1位がカップ、2位がプレート、3位ボウルのトーナメントに進んだ。
受験を終えた6年生がチームに戻り、6年間の集大成としてチーム一丸となって競い合うこのファイナルカップは、各スクールが目標として掲げる大会で、年々レベルも上がっており、随所で好ゲームが展開された。
また、今年から声出しの応援も解禁となり、各スクールが独自の掛け声でチームを後押し、応援合戦も熱が入った。
カップ戦の決勝は、出場全チームがグラウンドの周りを取り囲み、決勝を戦う両チームに熱い声援を送った。
●カップ決勝
鎌倉RS 49-14 藤沢RS
鎌倉RSは一人ひとりが力強いタテ突進で前進、連続トライで21-0とリード。藤沢RSも得意の展開で、自陣から展開してイゴールまで運び1トライを返す。
後半に入っても鎌倉RSの勢いは止まらず、3連続トライで藤沢RSを突き放した。藤沢RSは試合終了間際にPKからボールをつないでトライ、意地を見せた。
●プレート決勝
相模原RS 35-14 田園RS
田園RSがFWの力強いラッシュで相手ボールを奪い先制したが、相模原RSはスピードのあるBKがライン際を走って同点のトライ、さらにマイボールスクラムからサインプレーで中央を突破、逆転に成功した。
勢いに乗る相模原RSは、後半3トライで試合の主導権を握った。田園RSは終了間際に1トライを返したが一歩及ばず。
●ボウル決勝
大和RS 47-42 海老名RS
体格を生かしたプレーで次々とディフェンスを突破、6トライを挙げた海老名RSが前半を42-0とリード。
しかし、後半に入ると流れがガラリとかわった。足が止まった海老名RSに対し、どんどん展開してボールを動かした大和RSが連続6トライで40-42と猛追。そしてラストワンプレーでついに逆転、大和RSが劇的な勝利を飾った。
勝ったチームもあれば、負けたチームもある。それでもみんなが力を合わせ、それぞれが全力で戦った2日間。選手たちにとってかけがえのない経験となったはず。グラウンドを後にする選手たちの顔が輝いていた。