セブンズ 2024.02.24

バンクーバーセブンズ初日、女子日本は強豪相手に健闘するも2戦連続惜敗

[ 編集部 ]
バンクーバーセブンズ初日、女子日本は強豪相手に健闘するも2戦連続惜敗
オーストラリア戦で果敢にタックルする梶木真凜(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 ワールドセブンズシリーズ(HSBC SVNS 2024)の第4ラウンド、カナダ・バンクーバー大会が現地時間2月23日から始まり、女子セブンズ日本代表は初日のプール戦で強豪相手に健闘したものの、2連敗スタートとなった。

 初戦では、今季すでに2冠を獲得しているランキング1位のオーストラリアに挑み、10-12と惜敗。
 日本は立ち上がりからボールをキープする時間も長く、奮闘。そして、がまん比べが続いて迎えた前半5分、水谷咲良のダミーも機能して須田倫代が仕掛け、堤ほの花との連係でチャンスとなり、サポートした水谷がトライを決め先制した。
 しかし、後半開始早々、ディフェンスを破られ同点に追いつかれると、リスタート後まもなく反則でオーストラリアにボールを渡してしまい、この試合で女子選手初のシリーズ50大会出場達成となった世界的スターのシャーロット・カズリックに通算170トライ目を許してしまった(コンバージョン成功)。
 粘る日本は終盤の6分、吉野舞祐と三枝千晃の好走が続いて敵陣深くに入り、根気よくアタックを継続し、最後は堤がインゴールに持ち込み2点差に詰めたが、同点・逆転には惜しくも届かず、金星獲得とはならなかった。

 2戦目はランキング5位のアメリカと対戦し、14-26で敗れた。
 この試合でも日本は先制した。前半3分、自陣から勢いづいて攻め上がり、テンポのいいボール回しから梶木真凜との連係で三枝が突破し、ゴールへ駆け抜けた。
 1分後、同点に追いつかれたが、リスタートのキックオフボールを確保するとキャプテンの平野優芽がビッグゲインしてチャンスとなり、アタックを継続して梶木がフィニッシュ。14-7で前半を終えた。
 しかし、後半早々、日本は負傷者が動けず1人少ない状態となり、再び同点とされ、その後、反則が続いてアメリカに攻撃権を与えてしまい、4分、オフロードでつながれ逆転された。そして、試合終了間際にもパワフルなランナーにタックルを破られ失点し、勝利をつかむことはできなかった。

 0勝2敗となった日本だが、まだ準々決勝進出の可能性はあり、大会2日目におこなわれるプール最終戦ではフィジーと対戦する。

PICK UP