相模原ダイナボアーズが静岡ブルーレヴズを破り連敗ストップ。合計14トライの乱戦を制す。
2月24日に神奈川・相模原ギオンスタジアムでおこなわれたリーグワン・ディビジョン1の第7節は、両チーム合わせて14トライが生まれる激しいシーソーゲームとなった。
制したのは三菱重工相模原ダイナボアーズ。53-45で静岡ブルーレヴズを下し、連敗は「4」でストップ。ともに3勝4敗となった。
前半、静岡ブルーレヴズが得意のスクラムとラインアウト・モールを活かして得点を重ねたのに対し、相模原ダイナボアーズは今季新加入の元U20イングランド代表であるSOジェームス・グレイソンがチャンスメーカーとなり、23分にはハーフウェイからの快走を見せて9分のフィニッシュに続く自身の2トライ目でチームを盛り立てた。
互いにやられたらやり返すゲーム展開となり、34分に静岡ブルーレヴズのWTBマロ・ツイタマが2人のタックラーにからまれながらもトライを決めれば、相模原ダイナボアーズは前半ラスト、根気よく29フェイズ重ねてFL吉田杏ピック&ゴーでインゴールに突っ込み、26-26でハーフタイムとなった。
後半先に流れを引き寄せたのは、相手にイエローカードが出たため数的有利で折り返した相模原ダイナボアーズで、42分(後半2分)、すばやいパス回しでボールを手にしたWTBベン・ポルトリッジが右外の狭いスペースを抜けて内に切り込み、ゴールへ走りきってトライを挙げた。
数分後に再び同点となったが、51分、ダイナボアーズはアドバンテージを得てアグレッシブに攻め、右サイドをテンポよくつないでNO8ジャクソン・ヘモポがインゴールに持ち込み、勝ち越しに成功した。
その後、SOグレイソンの安定したゴールキックでも加点し、43-33とリードを広げた。
静岡ブルーレヴズも粘り、64分、スクラムでペナルティを得て敵陣深くに入ると、FWでゴールに迫ったあとすばやくワイドにボールを動かし、日本代表候補でもあるWTBツイタマが左隅に飛び込んでハットトリックを達成、5点差に詰めた。
だが、相模原ダイナボアーズは70分、がまん強くアタックを継続してWTBポルトリッジが密集を抜け、そのままゴールへ走りきり貴重な追加点を獲得。76分にはスクラムでやり返してペナルティゴールでリードを広げ、終盤の相手の反撃を7点に抑え、ダイナボアーズが激しい点の取り合いを制した。