日本へのリスペクト。ブルーズ「日本は飛躍している」。チーフス「ハカを披露する」。
リーグワンの昨季上位4チームと、スーパーラグビーの2チームが対戦する「クロスボーダーラグビー」がいよいよ始まる。
大会を前に、ブルーズとチーフスが記者会見を開いた(2月2日/会場は別)。
翌日に東京サンゴリアスとの試合を控えるブルーズは、試合会場の秩父宮ラグビー場でキャプテンズランを公開。今季から指揮を執るバーン・コッターHCは、「日本は飛躍しているし、日本でプレーできることは非常に重要だと思っている。チームのブランドやラグビーを世界に見せたい」と話した。
指揮官が注目選手に挙げたのは、SO/FBのスティーブン・ペロフェタ。サンゴリアス戦では10番を背負う代表キャッパーだ(3キャップ)。
「みなさんがご存知のように、(サバティカルでボーデン)バレットがNZにいませんし、(リッチー)モウンガも日本にいる。そんな中で、オールブラックスの次の10番になり得るのがペロフェタです。もう一人、横にいる(パトリック・トゥイプロトゥ)キャプテンも誇りを持った選手。明日もベストを尽くしてプレーすると思います」
コッターHCは、今季グラスゴーから移籍のFBコール・フォーブスにも触れ、「コミュニケーション能力も長けているし、ワークレートも高い。GPSはいつもトップです。動きも素早く、空いたスペースのカバーもできる。キックも使えるので、私としてはオプションが増えた。明日が楽しみ」と語った。
一方のチーフスは、翌週に対戦するクボタスピアーズ船橋・東京ベイと合同で会見を開いた(浦安市内)。4日には、ベストメンバーを揃えた埼玉ワイルドナイツと対戦する。
クレイトン・マクミランHCはワイルドナイツのメンバー表を見て、「世界的に有名な選手がたくさんいるし、(以前チーフスに所属したラクラン)ボーシェーの名前があり嬉しい。明後日は弟(ケイラム・ゲーム主将)と対戦することになります」。
W杯メンバーのルーク・ジェイコブソン主将は「みんながハングリーで、良いパフォーマンスをしてくれると思う」と話した上で、注目選手に19歳のNO8マラキ・ランプリング、FLケイラム・ボーシェー、膝の重傷を乗り越えオールブラックス復帰を目指すCTBクイン・トゥパエアらの名前を挙げた。
マクミランHCは「ケガのためNZに(昨季三重Hのケイレブ・トラスクなど)何人かは置いてきている」と話し、W杯メンバーについては「(NZ協会が定めたケガのリスクを抑えるための)規定があるので、2試合とも出られない選手もいる」と説明した。
同様の理由で、ブルーズも「リーコ(イオアネ)、(オファ)トゥンガファシ、(マーク)テレア、(フィンレー)クリスティーはまだ休暇中」とコッターHC。「ただ、ケイレブ(クラーク)は来週プレー予定です。ファンの方々にもワクワクしていただけるのでは」と続けた。
チーフスのマクミランHCは、W杯メンバーの欠場を詫びながら、日本へのリスペクトを強調した。
「ただのプレシーズンの試合ではなく、日本のラグビーを尊重し、しっかり大会として臨みたい。2試合とも(組める)ベストな選手を選んでいきます。われわれは特別な試合や優勝した時、100キャップを手にする選手がいた時などにハカをやります。われわれはこの2試合をすごく重要に思っている。なのでハカを披露します」
試合前から魅力たっぷりだ。