国内 2024.01.14

トヨタヴェルブリッツが3勝目で白星先行 花園近鉄ライナーズは5連敗

[ 編集部 ]
トヨタヴェルブリッツが3勝目で白星先行 花園近鉄ライナーズは5連敗
モールで前進するヴェルブリッツのNO8姫野和樹キャプテン(撮影:宮原和也)


 今季リーグワンで勝ちと負けを繰り返していたトヨタヴェルブリッツが、再び白星を先行させた。東大阪市花園ラグビー場で1月14日、開幕から4連敗と苦しむ花園近鉄ライナーズと対戦し、47-14で制した。

 ヴェルブリッツは前半2分、古巣相手に燃えた日本代表のCTBシオサイア・フィフィタが敵陣10メートルライン付近から突破し、蹴ったボールを自ら確保し先制トライを決めた。
 11分には相手のラインアウト失敗から攻め込んでゴールに迫り、最後はCTBチャーリー・ローレンスが鋭いステップとフィジカルの強さでディフェンスを破り、インゴールに突っ込んだ。

 ヴェルブリッツはこの試合、ニュージーランド代表のSOボーデン・バレットが不在で、9番で先発したアーロン・スミスは前半の早い時間に負傷で交代となってしまったが、今季初出場となった日本代表のSH福田健太が巧みにプレーメイク。21分に敵陣22メートルライン内に入ると、モールで前進したあと、福田はショートサイドに持ち出しディフェンダーをひきつけてFL古川聖人につなぎ、トライが生まれた。そして、10番をつけたティアーン・ファルコンの安定したゴールキックでも着実に得点を重ねた。

 一方、ライナーズは13分、元オーストラリア代表のSHウィル・ゲニアがハイパントを蹴り、相手がこぼしたボールをWTB木村朋也が拾ってHO金子惠一につなぎ、すぐサポートについた木村がパスをもらってトライを奪い返した。
 28分にはスクラムでターンオーバーに成功して敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールで押し込み、追加点となった。

 しかし、ヴェルブリッツは33分にラインアウト・モールでやり返し、28-14で前半を終えた。

 後半、チャレンジャーのライナーズは果敢に挑んだものの、ヴェルブリッツは粘り強いディフェンスで主導権をキープ。

 そして62分(後半22分)、ピンチとなったヴェルブリッツだが、FB丸山凜太朗とCTBフィフィタが懸命に戻ってブレイクダウンでからみ、相手の反則を引き出すと、SH福田がすぐに仕掛け、自陣深くからFLピーターステフ・デュトイがゲインしてボールを蹴り、それをチェイスしたWTB高橋汰地がトライゲッターとなった。
 70分にはラインアウトからのサインプレーを決め、福田が抜けてインゴールへ。
 ヴェルブリッツは75分にもトライを追加して大差をつけると、後半は無失点で戦いを終えた。

PICK UP