ブレイブルーパスが接戦制し開幕4連勝 競り負けた前王者スピアーズは早くも3敗目
東芝ブレイブルーパス東京がリーグワン2023-24で開幕から4連勝だ。12月の第2、第3節は7点差の接戦を制していたが、1月7日に神奈川・等々力陸上競技場でおこなわれた第4節では、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに24-20で競り勝った。
一方、昨季王者のスピアーズだが、早くも3敗目(1勝)を喫した。
序盤からスピアーズが優勢にゲームを進め、前半17分、ゴール前のスクラムから攻め込み、SH藤原忍からパスをもらった新加入のニュージーランド代表HOデイン・コールズがゴールラインを割り、先制した。
スピアーズはディフェンスでも粘りを見せ、21分のピンチはブレイクダウンでターンオーバーすると、24分はモールディフェンスでブレイブルーパスの攻撃を封じた。
しかし、その直後、スピアーズは自陣深くでのスクラムからNO8ファウルア・マキシがすぐにボールを持ち出そうとしたが、落球してしまい、ブレイブルーパスのSH杉山優平がボールを手にしてトライを決めた。SOリッチー・モウンガのコンバージョンも成功で同点に追いついた。
流れを変えたブレイブルーパスはさらに29分、HO原田衛とLOワーナー・ディアンズが相手WTBゲラード・ファンデンヒーファーを仕留めてマイボールスクラムとすると、ハーフウェイ付近のセットから攻め、ループを交えたムーブでWTB桑山淳生が抜け、WTB濱田将暉、FB松永拓朗とつないで連続トライとなった。
33分にはFL佐々木剛がジャッカルで相手の反則を引き出し、モウンガがペナルティゴール(PG)を決め、リードを広げた。
一方、スピアーズは激しい攻防のなか、40分、54分(後半14分)とPGで得点し、4点差に詰めた。
しかし、ブレイブルーパスは64分、CTBセタ・タマニバルのオフロードからFL伊藤鐘平のゲインがあって敵陣10メートルライン付近でアドバンテージを得ると、SOモウンガがキックを放ち、バウンドボールの処理に手間取った相手WTBファンデンヒーファーに対し、チェイスしていたブレイブルーパスの3選手がプレッシャーをかけてボールを奪い返し、WTB濱田がインゴールに飛び込みトライを決めた。コンバージョンも成功で24-13とした。
だがこのままでは終わらず、74分、ゴールに迫ったスピアーズのCTBハラトア・ヴァイレアを止めようとしたブレイブルーパスSOモウンガのプレーが危険なハイタックルとなってしまい、カードを提示され、ブレイブルーパスは残り時間を1人少ない14人で戦うことになった。
直後、敵陣深くで攻めるチャンスを得たスピアーズが数的有利を活かしてFBリアム・ウィリアムズがインゴールに持ち込み、コンバージョンも決まって4点差に詰めた。
しかし、リスタート後、スピアーズが蹴り返してボールを手にしたブレイブルーパスは、残り時間約4分間を25フェイズ重ねてボールキープし続け、逃げきった。