国内 2024.01.01

大阪桐蔭が石見智翠館を下し8強入り 連覇狙う東福岡は名護に完封勝ちで準々決勝へ

[ 編集部 ]
大阪桐蔭が石見智翠館を下し8強入り 連覇狙う東福岡は名護に完封勝ちで準々決勝へ
トライを決める大阪桐蔭のLO吉田鷹也(撮影:松本かおり)


 大阪桐蔭高校(大阪第2)が第103回全国高校ラグビー大会の3回戦で同じBシード校の石見智翠館高校(島根)を37-10で下し、2大会連続の準々決勝進出を決めた。

 大阪桐蔭は前半7分、敵陣深くに入りラインアウトからモールで押し込み先制した。
 11分には、相手のゴールラインドロップアウトでボールを手にしたSO上田倭楓が約40メートルのドロップゴールを決め、東大阪市花園ラグビー場をどよめかせた。
 大阪桐蔭は16分にもNO8上野凌大のブレイクで敵陣深くに入り、FWがゴールに迫ったあとすばやくボールを動かし、FB南野将生が抜けてトライゲッターとなった。

 一方、石見智翠館は22分にゴールに迫り、バックス展開でワイドに振って右のスペースを攻略しようとしたが、ラストパスがスローフォワードで惜しくもトライならず。25分にはラインアウト失敗でチャンスを逃し、その1分後にも敵陣深くに入ったが、大阪桐蔭が接点のファイトでターンオーバー、17-0で折り返しとなった。

 流れを変えたい石見智翠館は、後半早々の連続攻撃はトライにはつながらなかったものの、主将のCTB宮崎和史のペナルティゴール(PG)で14点差に詰めた。

 しかし、しばらくディフェンスでがまんした大阪桐蔭は8分、連続攻撃でペナルティキックを得ると、クイックタップで仕掛け、LO吉田鷹也が前に空いたスペースを突いてトライを決めた。

 石見智翠館は食らいつき、13分、ハイボールの競り合いでこぼれたボールをキープし、ワイドに動かしてWTB近藤漣汰が左外を駆け上がり、タックラーを振りきってトライを奪い返した。コンバージョンも成功で再び14点差となった。

 だが、20分、トライチャンスだった大阪桐蔭に対し石見智翠館は反則を犯し、イエローカードを提示されシンビンで苦しくなる。
 数的有利となった大阪桐蔭はその後、SO上田がPGを2つ決め点差を広げると、27分にはディフェンスでボールを奪い返し、FL稲田晴紀のトライにつながって勝負を決めた。

攻守で名護(赤)にプレッシャーをかけた東福岡(撮影:松本かおり)

 そして、花園で2季連続の日本一を目指す東福岡高校(福岡)は、3回戦で沖縄県立名護高校に59-0で勝ち、準々決勝進出となった。

 東福岡は前半9分、敵陣深くに入っての連続攻撃からLO古澤将太が力強い突進で先制すると、15分にはスクラムからの展開でCTB村上有志が抜け、ゴールラインを割った。23分には自陣からFL中山英琥が抜けてPR松枝隆太がサポートし、オフロードパスをもらったHO高矢晨之介がゲイン、さらにFL高橋凜乃介もサポートについてパスを受けるとゴールへ力走し、連続トライとなった。27分にはラインアウトからモールで前進後、ボールを持ち出したHO高矢がタックルをかわして5点を追加。
 26-0で迎えた後半早々には、NO8高比良恭介キャプテンのキックチャージからPR後藤武尊がボールを手にし、突進してリードを広げ得ると、その後も4トライを重ね、守っては2試合連続無失点で終えた。

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