国内 2024.01.01

佐賀工が目黒学院を下し準々決勝進出 流経大柏は天理との接戦を制し8強入り

[ 編集部 ]
佐賀工が目黒学院を下し準々決勝進出 流経大柏は天理との接戦を制し8強入り
目黒学院のディフェンスを破り駆け上がる佐賀工のWTB内田慎之甫(撮影:松本かおり)


 第103回全国高校ラグビー大会は新年1月1日に3回戦がおこなわれ、東大阪市花園ラグビー場の第1試合では、佐賀県立佐賀工業高校が目黒学院高校(東京第2)を45-14で下し、3季連続のトップ8入りとなった。

 佐賀工は前半4分、PKからの速攻でゴールに迫り、ピック&ゴーでNO8中川内優太がインゴールにねじ込み先制した。SH井上達木がコンバージョンを決め、16分にはペナルティゴール(PG)で加点。

 対する目黒学院は18分、ハイパントからCTBラトゥ カヴェインガフォラウが相手にプレッシャーをかけ、ボールを確保してゲイン、サポートしたFL下村龍生につなぎトライを奪い返した。

 しかし、佐賀工は21分、WTB内田慎之甫が敵陣10メートルライン付近のボール回しから抜けてゴールへ走りきり、リードを拡大。27分にはSH井上の「50:22キック」で敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールでアドバンテージを得、FWでさらに前進後、SO服部亮太のクロスキックをFB川原悠悟がダイビングキャッチしてトライを決めた。優れたキックスキルを持つSH井上のコンバージョンでも加点し、24-7で前半を終えた。

 後半最初に得点したのは目黒学院で、2分、敵陣深くに入ってフェイズを重ね、NO8ロケティ ブルースネオルが次々とタックラーを弾き飛ばし、最後はパワーでインゴールにねじ込んだ。

 しかし、佐賀工は8分にラインアウトからモールで押し込み再び点差を広げると、17分にはSH井上がディフェンス裏に蹴ったボールを目黒学院が処理ミスし、チェイスしていたWTB増本敦がインゴールに押さえ、大きな追加点となった。佐賀工はその後も1トライを追加し、準々決勝進出となった。

最後、モールでゴールに迫った天理(白)だが流経大柏が守りきった(撮影:松本かおり)

 第3グラウンドでは、1回戦から勝ち上がってきたノーシードの流通経済大学付属柏高校(千葉)と天理高校(奈良)が対戦し、流経大柏が15-12で接戦を制した。

 前半13分、天理がスクラムから展開しようとしたところ、ハンドリングエラーがあり、落球を流経大柏のSH三田村喜斗が足にかけ、ドリブルでボールを確保しそのままゴールに持ち込み先制した。

 拮抗した試合となり、21分、23分と流経大柏がゴールに迫ったが、天理は粘り強いディフェンスで踏ん張り、5-0で折り返しとなった。

 リードする流経大柏は後半5分、連続攻撃でゴールに迫り、FWがパワープレーを挑み、PR河内晟歩がインゴールに押し込んだ。SH三田村のコンバージョンも決まり、12-0となった。

 対する天理は7分、NO8刘思遠が敵陣深くでキックをチャージし、跳ね返ったボールをFL内田旬が確保して、トライを奪い返した。

 その後、流経大柏がPGで追加点を挙げたが、天理は23分にも敵陣深くに入ると、FWが近場を攻め、主将のHO内田涼が力強いレッグドライブで抜け、トライを決めた。FB山崎祥永のコンバージョンも決まり、3点差に詰めた。

 逆転を目指す天理は28分、敵陣で攻撃を繰り返し20フェイズ重ねた。が、流経大柏はがまん強く守り、ノックオンを引き出した。
 そしてロスタイム、天理は敵陣深くに入ってラインアウトから一気にモールで押し込んだが、流経大柏はグラウンディングを許さず、直後、ノーサイドの笛が鳴った。

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