【リーグワン プレシーズンマッチ】向井・花園L、神戸Sに敗れる。
花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)とコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)によるリーグワンのディビジョン1のプレシーズンマッチ(練習試合)、いわゆる「阪神ダービー」が11月25日、東大阪市花園ラグビー場で有料試合としておこなわれた。
向井昭吾氏が新ヘッドコーチに就任し、ホームで戦った花園Lは、19−38(前半0−33)で敗れた。
花園Lは前半開始早々、WTB片岡涼亮がインゴールにボールを叩きつけたように見えた。しかしTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)の結果、ノートライとなる。神戸Sのインゴールドロップアウトで試合は再開された。
逆に神戸Sは前半6分、CTBで出場した李承信のキックパスをFBの山中亮平が取り、先制トライを挙げる。
同8分、花園LはLOジェームス・ブラックウェルがイエローカードをもらう。同時に司令塔であるSOクウェイド・クーパーが脳震とうで退場した。
二重のアクシデントで花園Lは、ブラックウェルの一時退出10分の間に、3トライを失った。
0−26と一方的な展開になる。
この時間帯をFL主将の野中翔平は振り返った。
「オールブラックスは14人になった方が強くなると言われていますが…」
ニュージーランド代表と対比させ、自チームのもろさを嘆いていた。
後半、両チームともに交代選手が10人以上になった。花園Lは3トライを挙げて形を作るが、前半の5トライ献上が痛かった。
向井ヘッドコーチの表情は冴えない。
「セットプレーは自分たちで崩れ、タックルは下げていけなかった」
後半、神戸Sのフロントローは山本幸輝、北出卓也、山下裕史と3人すべて日本代表経験者。その層の厚さを見せつけられた。
花園Lのプレシーズンマッチの戦績は国際試合となったレベルズ戦を含め、7戦1勝6敗。前年度の成績は最下位12位だったが、まだ良化の途上をたどっている。
なお、花園第1のスタンドを開放しておこなわれたこの試合の観客は2534人だった。
両チームのリーグワンの開幕戦は12月9日。花園Lは相模原DBとギオンスタジアムで戦う。一方の神戸Sは三重Hとホームのノエビアスタジアムで対戦する。
キックオフ時間はそれぞれ午後1時と正午になっている。