国内 2023.11.24

あすBL東京デビューのSOモウンガは「サバティカルという言葉は好きではない」。オールブラックス準Vからリーグワンへ、切り替え万全

[ 編集部 ]
あすBL東京デビューのSOモウンガは「サバティカルという言葉は好きではない」。オールブラックス準Vからリーグワンへ、切り替え万全
NZ代表キャップは56。スーパーラグビーでも優勝を重ねてきたクルセイダーズからの移籍(写真:東芝ブレイブルーパス東京)

 プレシーズンマッチにして、有料自由席は完売だ。

 あす11月25日に東芝府中グラウンドで行われる練習試合は東芝ブレイブルーパス東京vsクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。今季、何としてもトップ4に絡みたい挑戦者と、リーグワン前季王者がシーズン2週前に激突する。

*BL東京公式サイト

 すでに発表されているBL東京の先発メンバー表には、新加入したSOリッチー・モウンガの名前もある。同じくオールブラックスの活動からチームに合流したFLシャノン・フリゼルはリザーブスタート。サイトには、対するスピアーズのメンバーも記されており、モウンガとマッチアップする10番は元豪州代表のバーナード・フォーリーとなっている。

 この試合のチケットはBL東京ファンクラブ会員の特典の一つとなっていて、有料自由席はすでに完売だ。両チームへのラグビーファンの関心は高い。

 注目されるBL東京のSOリッチー・モウンガは、11月21日に開かれたチームへの合流会見で、チームへの本気度を示していた。

「ずっとニュージーランド(NZ)に住んで、オールブラックス、クルセイダーズとして戦ってきた。自分にとって今回の経験は、違う環境(リーグワン)で自分の力を試すチャレンジになる。機会をくれた東芝に感謝している」

 NZ代表へは、国内で活動する選手が選出されることになっているが、短期間で日本を離れるつもりはないようだ。メディアの質問に「サバティカル」という言葉を聞くと、あらためて本気度を強調した。

「自分は、直近のワールドカップなど、これまでのすべての学びを生かして東芝でのプレーに集中したい。サバティカルという言葉は好きではない。これは休みではなく、移籍期間は1年間でもない」

「ワールドカップで改めて学んだのは、ラグビーはシンプルな競技だということ。スペースにアタックする、あとは試合の流れがとても重要なゲームだとも思う。大事な瞬間、それは本当に一瞬なんだけど、それがゲームを左右することがある。まず、シンプルなことをしっかりとやり切ることの重要性をチームにも伝えていきたい」

 開幕まであと2週間。すでにBL東京モード全開の司令塔に注目だ。

ワールドカップ期間中のオールブラックスでのモウンガ(Photo/Hannah Peters/Getty Images)

PICK UP