国内 2023.11.12

果敢に展開する東海大が開幕6連勝。3連敗中の東洋大は選手権進出へ正念場。

[ 向 風見也 ]
果敢に展開する東海大が開幕6連勝。3連敗中の東洋大は選手権進出へ正念場。
東海大WTB谷口宜顕。周囲のリーダーを生かすタイプの主将(撮影:松本かおり)

 キーワードは「Be aggressive」。果敢に攻めるべし。それを立ち上がりから体現した。

 東海大ラグビー部は11月12日、神奈川・小田原市城山陸上競技場で東洋大とぶつかった。5連覇中の関東大学リーグ戦1部の今季6戦目だ。

 昇格2年目の東洋大には、昨季初戦で24―27と敗れていた。しかしこの日は、57―14で快勝。開幕からの連勝を6に伸ばした。

 試合へ臨む態度を、最初から明らかにしていた。

 相手ボールのキックオフを自陣22メートル線付近左端で受けるや、リスクを背負って攻撃を始めた。

 着実に蹴り返して陣地を取るのではなく、右大外に展開。ちょうどそのエリアの防御が手薄とあり、東海大はラインブレイクに成功した。

 後衛を前に引っ張り出すと、今度はSOの武藤ゆらぎが右の奥側へキック。東洋大の蹴り返しを東海大がハーフ線付近右で受けると、パスをもらった武藤が左のコーナーへ右足を振る。再び陣地を奪う。球の落下地点で東海大が防御網を敷き、圧をかけ、ペナルティーキックを得た。まもなく5―0と先制した。

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