【忽那健太のスコットランド挑戦記 #4】熱戦が続くクラブリーグ。スコットランド代表監督とついに対面。「日本ラグビーをリスペクトしています」
皆さん、こんにちは。
現在、日本から9000キロ離れたスコットランドで活動中の忽那健太(くつな・けんた/プロフィール)です。
私はいま、イギリス北部のスコットランドにて国内最高峰リーグでの日本人初契約獲得を目指して挑戦を続けています。
クラブリーグは開幕から2か月が経過。毎週末、国内各地で実施されているリーグ戦に参加しています。
現在8試合を終え、所属先のヘリオッツラグビークラブは4位(10チームが参加)。来年2月まで続く長いリーグ戦を戦っています。
寒さが本格化し、雨、風が強いスコットランドでのゲームは、ハイボールと激しい肉弾戦が中心です。
日本の展開ラグビーとはまた違ったラグビースタイルに当初は戸惑いもありました。しかし、80分を通してコンタクトの強度が落ちないことには頭が下がります。
スコットランドのアマチュアリーグのユニークな点は、1試合の登録人数を20人としているところです。
リザーブが5人と少ないと、必然的にいくつかのポジションをこなすことのできるユーティリティーさを求められます。
チームには18歳〜22歳の選手たちも数多く在籍し、大学に通いながらクラブでプレーし、プロへの道を模索している選手もいます(聞いたところによると、クラブの方が大学レベルよりレベルが高く、チャンスも多いそう)。
感心するのは、皆が堂々とプレーし、積極的にリーダーシップを発揮するところです。
20歳前後から日常的に、社会人と一緒にプレーできる環境はとても素晴らしいと感じます。
いまハーフ団でコンビを組んでいるのは19歳のルーク タウンゼンドです。
昨年から20歳以下のスコットランド代表に選出されている逸材で、彼の父はスコットランド代表を率いているグレガー・タウンゼンドさんです。
グレガーさんとは、試合会場でお会いすることができました。
2019年の日本大会をきっかけに日本が大好きになったようで、「2019年はいい思い出です。日本のラグビーは素晴らしい。あのスキルとフィットネスはリスペクトに値する。今回のワールドカップも素晴らしかった。私の大好きな国です(特にナガサキが大好きとのこと)。また日本にいきたいですね」と話してくれました。
グレガーさんが率いるスコットランドラグビーに憧れを抱き、この国に来た私にとっては、夢のような時間でした。
人生とは不思議なもので、意志を持って行動し続ければ必ず道はひらく。そんなことを実感しています。
11月で異国の地に来て半年が経ちました。家さがし、チームさがし、仕事さがし、知り合い作りから始まったゼロからの生活も、ようやく安定してきました。
平日はアルバイトとラグビーの練習の両立。そして週末は、各地に遠征へ出かける日々です。
毎日が非常にエキサイティングです。
依然として言葉の壁はあり、覚悟はしていましたが、ここにきて少し精神面で疲れを感じ始めてきました。
しかし、全ては自分で決めた道です。言い訳は一切なしで、一歩ずつ夢を追いかけていきたいと思います。
日本人ラグビー選手としてのプライドを持って、スコットランドで新しい道を創れるように引き続き挑戦します!
※スコットランドでの現地情報はYouTubeチャンネル『忽那健太』でアップしています。
※過去の挑戦記録は、こちらからどうぞ/#1=セブンズ大会でMVPに、#2=アマチュアクラブ選抜でイングランドへ、#3=国内リーグ開幕