海外 2023.10.28

【忽那健太のスコットランド挑戦記 #4】熱戦が続くクラブリーグ。スコットランド代表監督とついに対面。「日本ラグビーをリスペクトしています」

[ 忽那健太 ]
【忽那健太のスコットランド挑戦記 #4】熱戦が続くクラブリーグ。スコットランド代表監督とついに対面。「日本ラグビーをリスペクトしています」
忽那健太。1994年9月13日生まれ、29歳。愛媛県松山市出身。(写真/本人提供)



 皆さん、こんにちは。
 現在、日本から9000キロ離れたスコットランドで活動中の忽那健太(くつな・けんた/プロフィール)です。
 私はいま、イギリス北部のスコットランドにて国内最高峰リーグでの日本人初契約獲得を目指して挑戦を続けています。

 クラブリーグは開幕から2か月が経過。毎週末、国内各地で実施されているリーグ戦に参加しています。
 現在8試合を終え、所属先のヘリオッツラグビークラブは4位(10チームが参加)。来年2月まで続く長いリーグ戦を戦っています。

リーグ戦全試合に先発出場。9番、10番を任され、ゲームのコントロールを担当。(写真/本人提供)

 寒さが本格化し、雨、風が強いスコットランドでのゲームは、ハイボールと激しい肉弾戦が中心です。
 日本の展開ラグビーとはまた違ったラグビースタイルに当初は戸惑いもありました。しかし、80分を通してコンタクトの強度が落ちないことには頭が下がります。

 スコットランドのアマチュアリーグのユニークな点は、1試合の登録人数を20人としているところです。
 リザーブが5人と少ないと、必然的にいくつかのポジションをこなすことのできるユーティリティーさを求められます。

 チームには18歳〜22歳の選手たちも数多く在籍し、大学に通いながらクラブでプレーし、プロへの道を模索している選手もいます(聞いたところによると、クラブの方が大学レベルよりレベルが高く、チャンスも多いそう)。

 感心するのは、皆が堂々とプレーし、積極的にリーダーシップを発揮するところです。
 20歳前後から日常的に、社会人と一緒にプレーできる環境はとても素晴らしいと感じます。

 いまハーフ団でコンビを組んでいるのは19歳のルーク タウンゼンドです。
 昨年から20歳以下のスコットランド代表に選出されている逸材で、彼の父はスコットランド代表を率いているグレガー・タウンゼンドさんです。

ルーク(左)、グレガーさん(右)。 グレガーさんはスコットランド代表キャップ数82を持ち、ブリティッシュ&あいリッシュ・ライオンズにも選出経験あり。(写真/本人提供)

 グレガーさんとは、試合会場でお会いすることができました。
 2019年の日本大会をきっかけに日本が大好きになったようで、「2019年はいい思い出です。日本のラグビーは素晴らしい。あのスキルとフィットネスはリスペクトに値する。今回のワールドカップも素晴らしかった。私の大好きな国です(特にナガサキが大好きとのこと)。また日本にいきたいですね」と話してくれました。

 グレガーさんが率いるスコットランドラグビーに憧れを抱き、この国に来た私にとっては、夢のような時間でした。
 人生とは不思議なもので、意志を持って行動し続ければ必ず道はひらく。そんなことを実感しています。

 11月で異国の地に来て半年が経ちました。家さがし、チームさがし、仕事さがし、知り合い作りから始まったゼロからの生活も、ようやく安定してきました。

 平日はアルバイトとラグビーの練習の両立。そして週末は、各地に遠征へ出かける日々です。
 毎日が非常にエキサイティングです。

 依然として言葉の壁はあり、覚悟はしていましたが、ここにきて少し精神面で疲れを感じ始めてきました。
 しかし、全ては自分で決めた道です。言い訳は一切なしで、一歩ずつ夢を追いかけていきたいと思います。

 日本人ラグビー選手としてのプライドを持って、スコットランドで新しい道を創れるように引き続き挑戦します!

※スコットランドでの現地情報はYouTubeチャンネル『忽那健太』でアップしています。
※過去の挑戦記録は、こちらからどうぞ/#1=セブンズ大会でMVPに#2=アマチュアクラブ選抜でイングランドへ#3=国内リーグ開幕

現地に住む日本人サポーターの方々と。毎試合スタジアムで熱い声援を送ってくれています。(写真/本人提供)

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