女子 2023.10.14

新大会のWXVで女子日本代表は黒星発進 リベンジ狙った女子イタリア代表に惜敗

[ 編集部 ]
新大会のWXVで女子日本代表は黒星発進 リベンジ狙った女子イタリア代表に惜敗
自然が美しいステレンボッシュで熱戦。ラインアウトで競る日本(赤・白)とイタリア (C)JRFU


 女子15人制ラグビーの新しい国際大会『WXV』が10月13日に開幕し、南アフリカで開催されるセカンドグループの『WXV2』に参加する女子日本代表は、ステレンボッシュのダニー・クレイヴン スタジアムで世界ランキングが2つ上(8位)の女子イタリア代表に挑んだが、15-28で敗れた。

 9月末に敵地に乗り込んでのテストマッチでイタリアから初勝利を挙げていた日本だが、経験豊富なメンバーが戻ってリベンジを狙うイタリアが序盤に先制した。

 その後もイタリアの優勢は続いたが、日本は再三のピンチを踏ん張ると、前半15分に危険なプレーをしたイタリアの選手にイエローカードが出て流れが変わる。
 数的有利となった日本は、その直後にスクラムから攻めてキックを使って作ったチャンスは惜しくもトライとはならなかったが、果敢に攻め続け、21分、相手のラインアウト失敗からバックスが展開してFB西村蒼空(MIE PEARLS)がキックを放ち、それを追った18歳のWTB松村美咲(東京山九フェニックス)がインゴールに押さえ、トライが認められた。

 その後、日本はキャプテンのFL長田いろは(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)やLO吉村乙華(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA/立正大学ラグビー部)が好タックルを連発するなどディフェンスでも奮闘。

 しかし、オフロードを巧みに使うイタリアに2トライ目を許し、36分には力走したNO8永井彩乃(YOKOHAMA TKM)のビッグゲインで敵陣深くに入るも得点にはつながらず、5-14で折り返しとなった。

 この試合、ブレイクダウンのファイトはイタリアが優勢で、経験豊富なバックスの選手たちも躍動して後半先に連続トライで点差を広げた。

 粘る日本は55分(後半15分)、PKからの速攻でゴールに迫り、テンポのいい連続攻撃からSO大塚朱紗(RKUグレース)が大きくボールを動かし、右外にいたLOンドカ ジェニファ(北海道バーバリアンズ ディアナ)がトライを奪い返した。

 日本は逆転には届かなかったものの、試合終了まで懸命にプレーし続け、最後はチーム一体となってボールをつなぎ、WTB松村のトライで締めくくった。

 黒星発進となった女子日本代表は次週21日、ケープタウンの郊外にあるアスロン・スタジアムで世界ランキング15位の女子サモア代表と対戦する。

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