ワールドカップ 2023.10.09

W杯準々決勝は激闘必至! 世界1位アイルランドはNZと、開催国フランスは前王者南アと激突

[ 編集部 ]
W杯準々決勝は激闘必至! 世界1位アイルランドはNZと、開催国フランスは前王者南アと激突
写真上段左からルイス・リースザミット(ウェールズ)、エミリアーノ・ボフェリ(アルゼンチン)、ジョニー・セクストン(アイルランド)、アーディー・サヴェア(ニュージーランド)。下段左からオーウェン・ファレル(イングランド)、ワイセア・ナヤザレヴ(フィジー)、アントワンヌ・デュポン(フランス)、シヤ・コリシ(南アフリカ)〔Photo: Getty Images〕


 9月8日に開幕したラグビーワールドカップ2023フランス大会は、プールステージの全40試合が終了し、10月14日からのノックアウトステージに進む8チームが出そろった。

 準々決勝は、パリ郊外に位置するサンドニと南部の地中海に面するマルセイユでおこなわれる。

 プールAを全勝で1位通過し、悲願の初優勝に向けて燃える開催国のフランスは、前回大会王者で連覇を目指す南アフリカと対戦することが決定。フランスは、プール戦で頬骨を骨折したキャプテンのSHアントワンヌ・デュポンが戦列復帰を目指し、南アフリカにもけが人は出たが経験豊富なSOハンドレ・ポラードとCTBルカニョ・アムが追加招集されており、キーマンになるかもしれない。

 その南アフリカをプールBの激闘で倒した世界ランキング1位のアイルランドは、南アフリカと並んで最多3回の優勝を誇るニュージーランドと激突することになった。この両チームは前回の2019年大会でも準々決勝で対戦し、そのときはニュージーランドが46-14と圧倒したが、アイルランドは昨年7月のニュージーランド遠征で2勝1敗と勝ち越しており、自信をつけている。

 プールCでは、昨年末に指揮官を替え、戻ってきた名将ウォーレン・ガットランドのもとでチームを再建したウェールズがトップ通過し、プールDで日本との大一番を制したアルゼンチンと準々決勝でぶつかることが決まった。どちらもワールドカップでの最高成績は3位で、まだ見ぬ頂上を目指している。両チームの過去の対戦成績はウェールズの14勝1分6敗。昨年11月に対戦したときは20-13と接戦だった。

 そして、過去9回のラグビーワールドカップにおいて、北半球勢で唯一優勝したことがあるイングランドは、20年ぶりの王座奪還を目指し、日本とも戦ったプールDを全勝1位通過。最後はサモアに1点差と苦しめられ、ミスが多かったことも反省して負けたら終わりの戦いに臨む。前回大会で準優勝の悔しさを味わったメンバーも多く、困難を進む力はある。挑むのは、16年ぶりの8強入りを果たしたフィジーだ。プール戦最後はポルトガルに逆転負けを喫したが、優勝経験があるオーストラリアを倒していたため2位通過を決めた。“フライング・フィジアンズ”が勢いに乗れば新たな歴史が生まれる可能性もある。

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