ワールドカップ 2023.09.25

スコットランドがトンガから勝点5を獲得 黒星発進もB組の2強を追う

[ 編集部 ]
スコットランドがトンガから勝点5を獲得 黒星発進もB組の2強を追う
トンガ戦で力強い走りを連発したスコットランドのドゥハン・ファンデルメルヴァ(Photo: Getty Images)


 プールBにはスコットランドもいる。
 ラグビーワールドカップ2023の同組で、アイルランドと南アフリカが激しい首位攻防戦を繰り広げた翌日の9月24日、スコットランドはニース(フランス)でトンガを45-17で下し、今大会初勝利を挙げた。
 世界ランキング5位のスコットランドだが、初戦で同2位の南アフリカに敗れ、準々決勝へ進む2枠をめぐり厳しい状況となっていたが、これで1勝1敗となり、プール戦最後に控える同1位アイルランドとの直接対決へ向け弾みをつけた。

 序盤にドライビングモールで先制したスコットランドだったが、トンガが数分後にペナルティゴールで点差を詰め、20分にはロングパスとフィジカルの強さを活かしてスコットランド陣内22メートルラインに迫ると、FBチャールズ・ピウタウが切り込んでオフロードでつなぎ、ボールをもらったWTBソロモネ・カタがインゴールに持ち込み逆転した。

 しかし、スコットランドは26分に敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押したあとボールを大きく動かし、WTBドゥハン・ファンデルメルヴァが左外を抜けてトライ。再びリードを奪った。
 30分には22メートルライン付近の攻防からWTBカイル・ステインがディフェンスを抜け、追加点。

 トンガの前半のディフェンスは粘り強かったが、34分に危険なタックルをした選手にイエローカードが出てしまい、数的不利だった前半ラスト、スコットランドに4トライ目を許してしまった。

 それでもトンガは食らいつき、44分(後半4分)、WTBカタがキックレシーブからの力強いカウンターで大きくゲインして敵陣深くに入ると、クイックリサイクルからボールを手にした体重151キロの巨漢PRベン・タメイフナが仲間のサポートを受けてゴールに突進し、トライ。コンバージョンも決まり、7点差に詰めた。

 しかし、スコットランドは54分、WTBファンデルメルヴァがパワーで4人のディフェンダーを振りきってチャンスを作り、サポートしたSHジョージ・ホーンが左外を抜けて追加点を奪った。

 68分にはゴール前の連続攻撃をFBブレア・キングホーンがフィニッシュ。そして試合終了間際には、途中出場のWTBダーシー・グレアムが自陣からブレイクしてそのまま力強くゴールへ走りきり、大差がついた。

 両チームともプール戦は残り2試合で、スコットランドは30日にルーマニアと対戦、そして10月7日にアイルランドと激突する。0勝2敗となったトンガは、10月1日に南アフリカに挑み、同8日のルーマニア戦が最後の試合となる。

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