日本がW杯白星発進。初出場の勇敢なチリに苦しむも、「ポジティブな試合。学びもあった」
ワールドカップ初チャレンジを終えてスタジアム中から大きな拍手を浴びたチリ代表のシグレン主将は、「私たちは全力を尽くしたし、自分たちのパフォーマンスを誇りに思う。いい戦いをした。最後の15分までは、もしかしたら逆転できるのではないかと思いながら戦った。最後の瞬間まではうまくいかなかったかもしれないが、本当に楽しんだ。それはこの試合の非常に重要な部分でもある」と会見でコメントした。
パブロ・レモイネ ヘッドコーチは、「大変ではあったが、素晴らしいスタートだったと思う」と歴史的一戦を振り返り、「最後の20分間は試合をコントロールするための経験を欠いてしまった。そして日本はその効率性において素晴らしかった」と対戦相手の日本代表も称えた。
一方、勝った日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、「チリは本当に元気いっぱいのパフォーマンスで臨んできた。我々は悪魔のようなタックルを受け、ターンオーバーされ、本当にプレッシャーをかけられた。自信を失わずにそれに対処しなければならなかった」と振り返る。それでも、勝ってポジティブな結果になったことを評価し、「たくさんのタックルミスなど、改善しないといけないことはある。学びがあった」とコメントした。
そして、負傷のため初戦を欠場した姫野和樹に代わってゲームキャプテンを務め、強いリーダーシップでチームを勝利に導いた流大は、「チリは本当にすばらしいチームだったと思う。パッションがあり、フィジカリティで、がまん強く、学ぶべきことが多々あった」と相手を称えた。自分たちはプレッシャーを受けながらも、グラウンドにいる選手たちはパニックになることなく、自分たちをコントロールすることに重きを置いていたと明かした。「この試合をビッグスコアで勝とうとは思っておらず、一つひとつ、自分たちのプレーを積み重ねることだけにフォーカスしていた」と振り返り、ポジティブな試合だったと評価した。
日本代表の次戦の舞台はニースとなり、現地時間9月17日、優勝を目指して白星発進のイングランド代表に挑む。