ワールドカップ
2023.09.06
好調フィジーに大きな痛手 W杯直前の練習中に司令塔マンツが負傷し離脱
ラグビーワールドカップ2023フランス大会の開幕まであと2日と迫るなか、大混戦が予想されるプールCでフィジー代表の若き司令塔として期待されていたケイレブ・マンツが、本番直前の練習中に膝を負傷し、離脱することとなった。
サイモン・ライワルイ ヘッドコーチによると、今週月曜日のチーム練習で、マンツはノンコンタクトのセッション中に負傷したという。2007年大会以来の準々決勝進出へ向けて才能豊かな23歳のスタンドオフを欠くことになった指揮官は、「チームにとっても、ケイレブにとっても本当にショックなことだ。彼はこの2年間、フィジアン・ドゥルア(スーパーラグビーチーム)やフライング・フィジアンズ(フィジー代表)のために一生懸命働いてきた。そんな彼が間近に迫ったラグビーワールドカップの出場機会を逃すことになり、同情している」とコメントした。
マンツは今年7月のトンガ戦で代表デビュー。8月26日にはロンドンのトゥイッケナムスタジアムで10番をつけてイングランド代表とのテストマッチに出場し、安定したゴールキックで15得点するなど、歴史的勝利に貢献していた。
現在のスコッドには、32歳のテティ・テラがスタンドオフとして入っているが、ライワルイ ヘッドコーチはマンツに代わる選択肢として追加招集を検討している選手が何人かおり、数日以内に決断を下す予定だという。
フィジー代表は9月10日にワールドカップ初戦を迎え、ボルドーでウェールズ代表と対戦する。同組には優勝経験のあるオーストラリア代表や初のトップ8入りを狙うジョージア代表もおり、もう1チームのポルトガル代表を含め、熾烈な戦いが予想される。