各国代表 2023.08.03

フィジーのナヤザレヴ主将などが日本戦先発 10番はベテラン司令塔ヴォラヴォラ

[ 編集部 ]
フィジーのナヤザレヴ主将などが日本戦先発 10番はベテラン司令塔ヴォラヴォラ
昨年11月のアイルランド戦でも奮闘したパワフルなCTBワイセア・ナヤザレヴ(Photo: Getty Images)


 ライバルのトンガ代表とサモア代表に連勝して世界ランキングは10位に上がったフィジー代表(愛称:フライング・フィジアンズ)のサイモン・ライワルイ ヘッドコーチが、8月5日に東京・秩父宮ラグビー場で日本代表に挑むメンバーを発表した。

 ラグビーワールドカップへ向けた準備段階であるため、指揮官はさまざまな選手を試すローテーションを組んでおり、世界的スターのセミ・ランドランドラ、チョスア・トゥイソヴァ、それに東芝ブレイブルーパス東京でも活躍するセタ・タマニバルは今回の日本戦メンバーには入っていない。

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英・プレミアシップでの経験が豊富なアルバート・トゥイスエ(Photo: Getty Images)

 それでも、スターターのうち12人がヨーロッパを拠点とする選手たちで、難敵であることに変わりはなく、トゥーロン(フランス)で活躍し、先週のサモア戦を休んだ主将のワイセア・ナヤザレヴが13番で先発する。試合登録メンバー23人のうち10人はフィジアン・ドゥルアの選手たちで、今年のスーパーラグビー・パシフィックでは王者クルセイダーズなどを倒して初のプレーオフ進出を果たし、自信をつけた。

 若い選手が多いなか、ナヤザレヴのほかにもワールドカップ出場経験のある先発のPRエロニ・マウィ、HOサム・マタヴェシ、SOベン・ヴォラヴォラ、リザーブのPRペニ・ラヴァイ、SHフランク・ロマニなどがチームの中心となる。自身にとって3大会目のワールドカップを見据えるヴォラヴォラは、けがから回復して今年初の10番を任された。

2019年のW杯は8強入りを逃し悔しさを味わったベン・ヴォラヴォラ(Photo: Getty Images)

 先週のサモア戦で代表デビューを果たしたNO8メリ・デレナランギは、12番のヴィリモニ・ボティトゥ、右WTBで先発のチウタ・ワイニンゴロ、そしてFBシレリ・マンガラとともにセブンズ代表として東京オリンピックで金メダルを獲得しており、15人制でも飛躍が期待されている。
 3試合連続で先発となるWTBセレスティノ・ラヴタウマンダも活きのいいランナーだ。

東京オリンピックで金メダルに輝いたシレリ・マンガラ(左)とチウタ・ワイニンゴロ(Photo: Getty Images)

 サモア戦でゲームキャプテンを務めたランドランドラは、7月のテストマッチ2試合とも前半リードしながら後半のパフォーマンスが落ちたことに対して懸念を抱いており、今週土曜日も厳しい暑さが予想される東京で修正できるかがポイントのひとつとなる。

 ライワルイ ヘッドコーチは「先週のサモア戦後、我々は急速に好転した」と自信を見せる。日本代表については、「彼らは非常にハイテンポな試合を展開し、組織的なラグビーをする。いいチームであり、彼らのホームで勝つのは難しいが、挑戦を楽しみにしている」とコメントした。

ワイセア・ナヤザレヴ主将(左)とサイモン・ライワルイHC(撮影:BBM)

<フィジー代表 試合登録メンバー>
1.エロニ・マウィ Eroni Mawi(サラセンズ/20 caps)
2.サム・マタヴェシ Sam Matavesi(ノーサンプトン・セインツ〔ENG〕/22 caps)
3.ルケ・タンギ Luke Tagi(プロヴァンス〔FRA〕/4 caps)
4.アルバート・トゥイスエ Albert Tuisue(グロスター〔ENG〕/15 caps)
5.テモ・マヤナヴァヌア Temo Mayanavanua(ノーサンプトン・セインツ〔ENG〕/8 caps)
6.レキマ・タンギタンギヴァル Lekima Tagitagivalu(ポー〔FRA〕/1 cap)
7.キティオネ・カミカミザ Kitione Kamikamica(ラシン92〔FRA〕/4 caps)
8.メリ・デレナランギ Meli Derenalagi(フィジアン・ドゥルア/1 cap)
9.シミオネ・クルヴォリ Simione Kuruvoli(フィジアン・ドゥルア/3 caps)
10.ベン・ヴォラヴォラ Ben Volavola(ラシン92〔FRA〕/43 caps)
11.セレスティノ・ラヴタウマンダ Selestino Ravutaumada(フィジアン・ドゥルア/2 caps)
12.ヴィリモニ・ボティトゥ Vilimoni Botitu(カストル〔FRA〕/7 caps)
13.ワイセア・ナヤザレヴ Waisea Nayacalevu(主将/トゥーロン〔FRA〕/36 caps)
14.チウタ・ワイニンゴロ Jiuta Wainiqolo(トゥーロン〔FRA〕/4 caps)
15.シレリ・マンガラ Sireli Maqala(バイヨンヌ〔FRA〕/1 cap)

16.テヴィタ・イカニヴェレ Tevita Ikanivere(フィジアン・ドゥルア/4 caps)
17.ペニ・ラヴァイ Peni Ravai(レッズ〔AUS〕/38 caps)
18.メサケ・ドンゲ Mesake Doge(フィジアン・ドゥルア/7 caps)
19.テ・アヒワル・シリキダヴェタ Te Ahiwaru Cirikidaveta(フィジアン・ドゥルア/2 caps)
20.チョセヴァ・タマニ JOSEVA TAMANI(フィジアン・ドゥルア/1 cap)
21.フランク・ロマニ Frank Lomani(フィジアン・ドゥルア/22 caps)
22.テティ・テラ Teti Tela(フィジアン・ドゥルア/4 caps)
23.イライサ・ドロアセセ Ilaisa Droasese(フィジアン・ドゥルア/1 cap)

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