【サニックスワールドラグビーユース交流大会2023】男子はハミルトンボーイズ高が逆転優勝。東福岡がラスト5分で勝利逃す。
ヒガシがラグビー王国に迫った。明らかに相手は焦っていた。
サニックスワールドラグビーユース交流大会2023が4月28日から福岡・宗像市のグローバルアリーナで開かれた。
5月5日の最終日には男子15人制の決勝がおこなわれ、ニュージーランドのハミルトンボーイズ高が東福岡を28-22で破った。4度目の優勝を飾った。
東福岡は終盤までリードするも、後半27分に逆転トライを許し逆転負け。日本勢の初優勝とはならなかった(昨季は東海大仰星が優勝も、日本チームのみで開催)。
4年ぶりに海外勢が参戦した同大会では、準決勝で昨季のNZの全国高校大会決勝カードが実現。ハミルトンボーイズ高がネイピアボーイズ高をまたも退け、52-19と大差で破っていた。
そんなNZ国内屈指の実力を誇るハミルトンボーイズ高と、東福岡は互角に戦った。
立ち上がりからスクラムの反則を起点に敵陣へ攻め込む。ラインアウトスチールとFLリアム・ストームのジャッカルでゴールラインを割れなかったが、5分にはPGで先制した。
しかし、以降は風の影響(風下)で自陣での戦いを強いられる。ハミルトンは直後のキックオフでプレッシャーをかけ、すぐさまマイボールに。連続攻撃から最後はPRラハルヒ・パーマーがねじ込んだ(11分)。
なおも敵陣深くでのアタックは続き、ゴール前でのパスこそ精彩を欠いたが、23分に追加トライ。直後にも50/22キックを起点に、LOアレックス・アーノルドが一人を交わしてラストパス、FLストームがインゴールに入った。
3-21とされた東福岡の反撃は前半終了間際。SH利守晴の裏キックでエリアを取り、CTB神拓実がブレイク、13点差で食らいついた。
後半に気迫を見せた東福岡は、体格とオフロードスキルで勝るハミルトンのアタックを粘り強く封じる。12分にはFL高比良恭介主将のインターセプトから敵陣へ。FWの肉弾戦で最後はインパクトプレイヤーを託されたPR沢田海盛が押し込んだ。G決まって15-21。
1トライ1G差で逆転できるスコアまで詰め、ますます勢いづいた。キック合戦でも優位に立ち、ゴール前でまたもFW戦を制する。控えPR髙矢晨之介のトライ&Gでついに逆転した。
しかし、勝利まで手渡さないのが王国の意地。なおも東福岡は自陣深くまで追い詰めたが、SOウィンダム・パトゥアワが自陣22㍍内から一気にブレイク、左奥へとキックを放ちWTBデュプレ・マーシャルに渡った。
終了間際に東福岡も諦めず、SO井上晴生の飛ばしパスからWTB西浦岳優が突破。裏へキックを蹴るもボールは思うように転がらず、デッドボールラインを越えた。ノーサイド。22-28が最終スコアとなった。